胸に痛みを感じる場合、何か重篤な症状が隠れているのではないかと心配になりますよね。
そこで今回は、胸の左右、真ん中など部位別に痛む場所から考えられる原因をご紹介したいと思います。
目次
部位別の胸の痛みの原因
まず、胸と一言にいっても右なのか左なのか、はたまた真ん中なのか部位によっても臓器の位置からも考えられる原因は異なります。まずは右胸に感じる痛みの原因からみていきましょう。
右胸が痛い場合
右胸には胆嚢という器官が存在します。肝臓で作られた胆汁を蓄えておく器官で、溜肝臓、すい臓、十二指腸と管とつながっています。
働きとしては脂肪を消化する器官で、食事による脂肪分のとりすぎやコレステロールが高い食事の摂りすぎによっては、右胸に痛みを感じることがあります。では、右胸の痛みから考えられる病気をみていきたいと思います。
1.狭心症
心臓の冠動脈が狭くなることにより、胸が締め付けられているような痛みや、喉の奥がきゅーっと締め付けられているような痛みを感じます。痛みが15分程度で治ることが特徴です。
2.肋間神経痛
姿勢が悪いことが原因となり、内部にある臓器が押し込められることで痛みを感じます。
3.心臓神経症
心臓自体に以上はないのですがストレスなど心因的なことが原因で起こる痛みです。
4.心筋梗塞
心臓にある酸素や栄養を送る冠動脈が詰まることで痛みを感じ、30分程度痛みが続くのが特徴です。
左胸が痛い場合
では次に左胸に痛みを感じることで考えられる原因を挙げてみたいと思います。
1.自立神経の乱れ
わたしたちの体の正常なサイクルを司る自力神経はさまざまな要因で乱れやすくなっています。食生活やストレスなどで乱れた自律神経により、左胸に痛みを感じることがあります。
2.高血圧
高血圧はさまざまな疾患を誘発しますが、血圧が高くなることで心臓に負担がかかり、痛みを引き起こします。
3.動脈硬化
高コレステロールなどにより、血管内に脂肪が溜まると血管がもろくなるばかりか、血流が悪くなり、心臓に負担がかかることで、左胸に痛みを感じることがあります。
胸の真ん中が痛い場合
そして最後に胸の真ん中に痛みを感じることで考えられる原因を挙げてみたいと思います。
1.心筋炎
ウイルス感染が原因となり、胸の真ん中に痛みを覚えることがある病気です。胸痛のほかにも風邪に似た症状がみられます。
2.桔梗
肺に穴が開いてしまうことで、胸の真ん中のほか、左右にも痛みを感じることがあります。
3.逆流性食道炎
胃酸が逆流することで胸に焼けるような熱さや痛み、苦しさを感じます。すっぱいものが込み上げてくることもあります。
4.肺結核
結核菌により咳や痰などの症状のほか、胸に痛みを感じます。
5.胃腸炎
心臓に近く存在する胃や腸に炎症が起こることで痛みを感じます。胸の痛みのほかにも消化器系に特有の吐き気などをもよおすこともあります。
対処法
これまでみてきた心臓に感じる痛みの場合、まずは、内科にてエックス線胸部検査などをしてきちんと診てもらうようにしましょう。また、高血圧やコレステロール値なども関係していることがありますので、ともなって血液検査も必要です。
上記の検査をしてみても、とくに異常が見つからなかったという方は、心因性の痛みの可能性があります。ストレスをため込んでいないか、疲れていないか、今一度生活を振りかえってみましょう。
そして、思い当るふしがあったら、なるべくお休みをとったり、体と心を好きなことで満たしてリラックスしてくださいね。
まとめ
辛い胸の痛み。痛む部位によって考えられる原因はさまざまです。
痛みが繰り返したり続く際は放置せず、重い病気が隠れていることも考えられますので、早めの内科、総合内科、呼吸器科などの受診をおすすめします。