あなたはこれまで指の変形を経験したことはありますか?普段よく使う指ですので、形が変わってしまったり、動かしにくいなどの症状が現れると、いったい何が原因なのかと不安になりますよね。
そこで今回は、指の関節が変形してしまうことで考えられる原因とともに、その対処法をご紹介したいと思います。
目次
指の関節が変形する原因
指の変形と一言に言っても、生じる部位や期間によってもさまざまな背景が考えられます。原因を突きとめて、正しい処置法を講じるようにしましょう。では、さっそく指の変形から考えられる原因を以下に挙げてみます。
腱鞘炎
指の関節には指がスムーズに動くように関節を包む部分があり、中には潤滑油のような役割を果たす液体があります。この関節部位が指の使いすぎによって炎症が生じてしまい、うまく駆動しなくなることで指の痛みや動かしずらさ、変形がもたらされることがあります。
関節リウマチ
本来、病やウイルスなどから自身の体を守ってくれる免疫がなんらかの原因によって自分の関節を攻撃してしまうことで生じるといわれています。関節の痛みやとくに朝に手指の動かしずらさを感じることがあります。症状が悪化することで指の変形が生じます。
ブシャール結節
プシャール結節は主に、指の第2関節付近に生じる指の変形や痛み、腫れを伴います。原因はわかっていませんが、加齢にともなって発症する人口が増えるといわれています。
へバーデン結節
プシャール結節と同様の症状が特徴ですが、発症部位が第1関節付近であるといわれています。痛みや腫れ、動かしずらさのほか、水ぶくれのようなものができることがあります。
指の関節が変形したときの対処法
では、こうした指関節の変形にはどのように対処すれば良いのでしょうか。それぞれの原因ごとにみていきましょう。
腱鞘炎の場合
腱鞘炎は手指を酷使する方に多くみられます。職業柄パソコンでの入力作業が多かったり、楽器を演奏する、編み物や裁縫など細かい作業が多い、指をよく使うスポーツをしているといった方に多く発症します。したがって、腱鞘炎による変形や痛みには、原因となる行動を控えることが大切です。
関節リウマチの場合
関節リウマチは、内科または形成外科のある病院の受診によって診断がくだされます。診断後は薬物療法、リハビリ、手術などが講じられます。
プシャール結節・ヘパーデン結節の場合
これらの原因はいまだ特定されていませんが、おおむね2〜3年で治癒するといわれています。しかし、いったん変形した指関節は元に戻ることはありません。痛みに対しては、鎮痛剤や湿布・軟膏などが対症療法として講じられます。
まとめ
痛みをともなうことも少なくない、指関節の変形。変形しはじめたり、動きづらさを感じたら、内科または形成外科の受診をはやめに受け、できるかぎり痛みや変形の進行を遅らせるようにすることをおすすめします。