ガングリオンは発症しても痛みが出る事が少なく、予後が良く自然治癒するケースも多いのですが、症状によっては手術によって治療する場合もあります。
今回はガングリオンに行われる3種類の手術の内容や費用、注意点などをお伝えしていきます。
目次
1.穿刺手術(せんししゅじゅつ)
手術内容
「穿刺手術」はガングリオンに注射針を刺して内容物を吸引する方法で数分ほどで終わります。第一選択肢になる手術法ですべてのガングリオンの方に適応となります。
手術中に痛みはある?
針を刺す時に痛みが伴います。
手術に掛かる費用は?保険は適用される?
日帰り手術が可能で費用は2,000円ほどです。健康保険の種類により1割~3割が自己負担となります。生命保険に関しては対象にならない場合が多いようです。
手術後の流れと注意点
吸引する時に刺した注射針によって神経が傷つき手術後も患部が痛んだりしびれたりすることがあります。ほとんどの場合数日で治まるといわれていますが持続する場合には医師に相談するようにしましょう。
穿刺手術の詳細情報については以下の記事をご覧ください。
2.除去手術
手術内容
「除去手術」はガングリオンの内容物が溜まっている袋ごと除去する手術です。ガングリオンの大きい場合や痛みが強い場合に有効で治療効果が高く再発の割合も低いと言われています。
すべてのガングリオンの患者さんに適用されますが、腫瘤が神経や血管の近くで摘出時に組織を痛める可能性がある場合は例外となる場合があります。
手術中に痛みはある?
局部麻酔を行いますので除去手術中の痛みはありません。
手術に掛かる費用は?保険は適用される?
ガングリオンの大きさによって入院が必要となります。5cm以下だと日帰り手術が可能で3万円程です。10cmほどの大きさになると入院が必要となり費用は7万円ほどかかるようです。
健康保険は適用されますが生命保険の適用になるかどうかは手術内容で変わりますので保険会社へ確認が必要です。
手術後の流れと注意点
除去手術は神経損傷などの合併症の危険性がありますので、必ず専門の医療機関で手術を受けるようにしましょう。
3.レーザー手術
手術内容
「レーザー手術」は最新の手術法で1か月~2か月ほど毎日通院し低出力半導体レーザーを患部に直接当ててガングリオンを取り除く治療法です。すべてのガングリオンの患者さんに適応しますが妊婦さん、心臓疾患のある方は適応されません。
手術中に痛みはある?
刺激が少なく、速効性があると言われています。痛みはなく傷跡も残りません。
手術に掛かる費用は?保険は適用される?
1回の費用は500円ほどですが1か月毎日の通院となりますので費用は1万5千円ほどかかる事になります。健康保険は適用されますが、医療保険などについては生命保険会社に確認しましょう。
手術後の流れと注意点
治療の途中で止めてしまうとガングリオンが再発してしまうので、毎日通院し完治するまでレーザー光線を患部に当てる必要があります。根気のいる治療法ですが再発率は低いです。
まとめ
ガングリオンの3種類の手術について紹介しました。メリットデメリットがあり、費用についても違いがありますね。
病院を受診したからといって治療方針や手術がすぐに決められてしまうわけではありません。突然できた腫瘤不に安を抱えているよりも先ず病院を受診して診断を仰ぎ、医師とよく相談する事が重要と言えるでしょう。