日々よく使う足の指。なにか異常や痛みがあるだけで日常生活にも支障をきたし、QOLを下げることにつながります。足の指に痛みが生じる原因は個々人の生活環境や生活習慣によってもさまざまなことが考えられます。
そこで今回は、足の指に痛みを生じるときに考えられる原因と背景にひそむ病気をご紹介します。
足の指が痛むことで考えられる原因と病気を一覧
足の指は重い全身の体重をわずかな面積で支える大切な部位。そんな足についている指も、体のバランスをとる重要な役割をしています。
そんな足の指に痛みを生じるとき、どのような原因が考えられるのでしょうか。さっそくみていきたいと思います。
痛風
痛風は尿酸値が高くなることで生じるといわれています。症状としては足の痛みが多く挙げられ、とくに初期症状では足の指の痛みを感じることが多いといいます。尿酸は、食べ物を消化した際に出ますが、健康な人はこの値が一定に保たれています。
しかし、ストレスや暴飲暴食などの生活習慣の乱れによって、尿酸値が高くなり、痛風を招くことがあります。
外反母趾
足の親指の第1関節の外側に変形が起こり、外に飛び出してくる症状がみられます。突出した部位が靴などに当たって歩きづらさや痛みを感じます。原因としては、きつすぎる靴や足に合っていない靴、歩き方などが挙げられます。
内反小趾
外反母趾とは逆に足の小指関節付近が外反母趾と同様の症状に陥ってしまいます。外反母趾ほど発症頻度は高くありませんが、外反母趾にともなって起こることもあります。
種子骨障害
足の親指付近にある軟骨を種子骨といい、この部位に炎症が起こることで痛みを生じます。原因としては、歩行やスポーツなどによって、種子骨に負担がかかることで生じるといわれています。
モートン病
男性より女性に多く見られるこの病は、原因は特定されていませんが、高いヒールや窮屈な靴などによって、足に負担がかかることで生じるのではないかと指摘されています。
症状としては、足の指に痛み、付け根部分に痛みを感じます。指のなかでもとくに足の人差し指と中指の間、または、中指と薬指の間によくみられます。
糖尿病
糖尿病では初期症状として足のしびれを感じるといわれていますが、症状が進行することで痛みに発展することがあります。糖尿病は糖質の過剰摂取や飲酒・喫煙・ストレスなどが相まって生じることがあります。
まとめ
足の指に起こる痛みは、背景にある病気は異なりますが、きつい靴や歩き方、使いすぎ、生活習慣の乱れといった普段から気をつけることで防げることが多いです。すでに足の指に痛みを感じているという方は、思い当たる原因行動を今からでも控え改善するように心がけましょう。