動脈硬化とは、血管が弾力を失ったり血管の内腔が狭くなる状態のことをいいます。 動脈硬化は動脈の老化現象と言われ、年をとると誰でも起こってくるとされています。
一度起こると治らないという人もいますが、それは本当なのでしょうか?今回は、動脈硬化の治療法について調べていきたいと思います。
動脈硬化の症状は?
動脈硬化は、それが起こっている部位によって症状や経過が違います。大動脈の硬化があっても、特別な症状は起きません。心臓の冠状動脈に硬化が起こると、狭心症や心筋梗塞が起こったり、心不全になったりします。
脳の動脈に硬化が起こると、めまいや頭痛、耳鳴り、記憶力の低下、不眠などが起こります。進行すると脳軟化症を起こし、足の麻痺や口がうまくきけない、排尿が困難になるなどの症状が起こってしまいます。
腎臓に起こると、萎縮腎と言われる状態になります。高血圧がひどくなって、夜中に何度もトイレに起きるようになります。尿タンパクが出て、顔や足が腫れぼったくなり、目がかすれる、などの症状が起こります。
足の動脈に起こると、足がしびれたり、冷たく感じる、歩行中足が痛くなって歩けなくなる、だるくなったりするが少し休むとまた歩けるというような間歇性跛行がみられます。
動脈硬化の治療法は?
長い間に出来上がった動脈硬化を治すことはなかなか難しい問題です。しかし、その型によっては治療することで良くなったり、進行を止めることができる場合もあります。そのため、早い段階から治療することが重要になります。
生活習慣
- 規則正しい生活をする
- 適度な休養をとり、つかれをためない
- 暴飲暴食を避ける
- 定期的に運動する
- 食べ物に気をつける
- 肥満に気をつける
薬物療法
- コレステロールを低下させる薬 *最も重要!
- β遮断薬
- アスピリン(抗血小板薬)
- ビタミンE
食べ物について
食べ物は、体重が増えない量に制限することが大切です。体重は少なくても月2回は測定してください。増加したらその都度に調節するようにするとよいでしょう。動物性脂質を制限しますが、タンパク質の多い肉は適度に取った方が良いでしょう。
コーヒーの飲みすぎも良くありません。植物性タンパク質は、コレステロールを下げる働きをします。食物繊維にもコレステロールや胆汁酸を吸着して、腸からの吸収を抑える働きがありますので 積極的に摂取しましょう。
運動について
運動によって悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールや中性脂肪が下がり、善玉コレステロールと呼ばれるHDLが増加すると言われています。
他に病気がない場合は、積極的に運動した方がよいのですが、疲れすぎるのも問題なので息切れがしない程度にしておきましょう。ウォーキングや軽いジョギング、水泳、サイクリングなどが良いでしょう。無理をせずできることから始めてみましょう。
まとめ
動脈硬化の治療は、日ごろからの生活習慣がとても重要になります。動脈硬化を進行させないために、毎日の食事や運動、ストレスなどに気をつけて健康的な毎日を送るようにしましょう。