耳鳴りの治療法は様々ですが、その一つに投薬治療があります。とは言え耳鳴りの原因は多岐にわたりますので、その原因にあわせた薬を飲む必要があります。具体的にどのような薬が投薬治療として使われているのでしょうか?ここでは、耳鳴りの薬を一覧にして紹介していきます。
アデホスコーワ
アデホスは代謝を活性化させる薬です。主に抹消神経の働きを改善する効果があるため、代謝不良による耳鳴りには効果を発揮します。
なぜ代謝がよくなるかと言うと、アデホスには血管を拡張させる作用があるからです。血管が拡張することにより、脳の循環や代謝が改善されて内耳の働きが活発化し、その結果耳鳴りの症状が改善されるのです。
また、アデホスコーワについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
ストミンA
次にストミンAです。これは耳鳴りの治療を目的として開発された薬で、内耳と中枢神経の障害を原因とした耳鳴りに効果があります。耳鳴りで医師に相談した場合、まずこのストミンAが処方されることが多いようです。
パパベリン塩酸塩やニコチン酸アミドといった成分が配合されており、内耳周辺の血流が改善されます。それによって耳鳴りの症状が治まるという仕組みです。
メチコバールやユベラニコチネート
こちらは簡単に言ってしまうとビタミン剤です。メチコバールはビタミンB12、ユベラニコチネートはビタミンEなのですが、これらのビタミンには末梢神経への栄養供給や血流の量を増加させる効果があります。
それぞれ、以下の記事で詳しく紹介しています。
ルジオミールやドグマチール
ルジオミールやドグマチールは抗うつ剤の一種です。耳鳴りがうつにより起こっている場合に、そのうつ症状を改善するために投与されるものです。
ただ、うつが原因である場合は少し話が難しくなります。うつにもまた様々な原因があり、効果のある薬がどれなのかは試してみないと分からないところがあります。
うつの疑いがある場合はルジオミールやドグマチール以外の薬での治療も考えられますので、単に耳鳴りの治療ではなく、うつも含めた総合的な治療を行う必要があるでしょう。
またうつ病の場合は不眠を併発する場合も多いため、その場合は睡眠薬も処方されます。睡眠薬もまた色々な種類がありますが、ハルシオン、マイスリー、デパス、ロヒプノール、サイレースなどが代表的な薬になります。
それぞれ、以下の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
このように耳鳴りの治療薬にも様々な種類があります。忘れてはいけないのが、薬には副作用があるということです。
副作用がでる・でない、また副作用の強さは人によって異なりますが、きちんと医師に相談して処方・経過観察してもらい、正しい投薬治療を行ってもらえるよう患者自身も協力しましょう。
また決して自己判断で薬の量の調節などはしないようにしてください。それによって症状が悪化してしまうという例も多いため、必ず医師に相談した上で判断してもらいましょう。