薬剤には多くの種類があり、普段内服している薬剤でも名称が変わることがあります。ユベラニコチネートもその一つで新しく「ユベラN」に変更になりました。今回は、そんなユベラN(ユベラニコチネート)の効果や副作用について解説します。
効果
ユベラN(ユベラニコチネート)は、トコフェロールニコチン酸エステルを主成分とした微小循環系賦活剤の薬剤です。
このお薬は血中のコレステロールなど脂質異常や高血圧に働きかけ主に高血圧症、高脂質血症、閉塞性動脈硬化症など末梢循環障害に効果のある薬です。
また、抹消血管を拡張させる働きもあるため血流を良くして血行促進剤として手足の冷えやしびれ、しもやけ、レイノー病のほか、高血圧症に伴う頭痛、頭重感、めまい、肩こり、耳鳴りなどの症状にも効果があります。
高脂肪食や飲酒、喫煙など嗜好品は将来、動脈硬化や心筋梗塞などを発症する確率が高まります。ユベラN(ユベラニコチネート)は中性脂肪や総コレステロールを減少させ、生活習慣病の発症を低下させるのに役立ちます。
悪玉コレステロールを減らす一方で善玉コレステロールを増やすなど利点もあるお薬です。年齢や症状により薬剤の量は適宜調整しますが、決められた用量を1日3回食後に経口投与します。
空腹時は薬の吸収率が低下するため、効果を得るためには空腹時を避けて食後に内服するようにしましょう。
副作用
主な副作用として、食欲不振、胃部不快感、胃痛、悪心、下痢、便秘などの症状が見られることがあります。その他、発疹や肝機能障害、温感、潮紅 顔面浮腫、浮腫なども稀に見られることがあります。
このような症状が見られたら内服を中止して医師や薬剤師に相談するようにして下さい。肝機能障害では発熱や全身倦怠感、発疹、痒み、黄疸、褐色尿など見られたら早めの医師の診察を受け適切な治療を受けるようにして下さい。
ユベラN(ユベラニコチネート)は血管を拡張させる作用もあるため皮膚が赤くなったり、ほてったりすることがありますが、心配な時は専門家に相談するようにして下さい。
まとめ
現代人の生活は不規則な生活や偏った栄養などから脂質異常を発症しやすい状態と言えます。生活習慣病を引き起こさないためには規則正しい生活や栄養バランスの良い食事に加えて適度な運動をすることも大切です。将来、動脈硬化症など重大な病気にかからないためにも定期健康診断を受けるようにしましょう。