ガングリオンの治療の上で第一に選択される方法として注射による治療法があります。名前でわかるように注射でガングリオンの中身を吸引する方法なのですが、メリットがあればデメリットもあります。
それらをきちんと理解した上で治療を受けられるように注射治療に関しての情報をまとめていきたいと思います。
注射治療にかかる時間と費用
注射治療はガングリオンの保存療法の一つになり、注射針を直接刺して中のゼリー状の腫瘤を吸引した後包帯などで強く固定します。
治療時間は短く、数分ほどで終わります。治療にかかる費用は健康保険の適用になり1回2,000~3,000円程度かかり、個人負担は1割~3割です。
任意の医療保険に加入している方も多く、注射治療が保険金を請求できる手術に該当するのかが気にかかるところだと思いますが、ガングリオンの注射による穿刺手術は適応にならない場合が多いようです。
手術の内容や保険会社によっても違いがありますので、念のため生命保険会社に確認しておくといいですね。
注射治療は痛い?
手のガングリオンの注射治療は麻酔を使わずに穿刺する事が多いようですが、腫瘤の大きさや場所によっては麻酔をしてから治療する場合もあります。ただし、麻酔も注射で行いますので針を刺される時の痛みはやむを得ないかもしれません。
体験談でも我慢できないほどの痛みではなかったという意見もあるようですが、痛みの感じ方は人それぞれの面もありますので医師と相談してみると良いでしょう。
ガングリオンの注射治療は人によって治療後に痛みや痺れが現れる事があります。ガングリオンを吸引する時に刺した注射針によって周囲の神経が傷つけられる事が原因です。症状は一般的に数日で治まる事が多いようですが、痛みが強い場合は鎮痛剤を使用します。
また、痛みやしびれが継続している時には受診して医師に相談するようにしましょう。
注射治療の注意点
注射治療は短時間で終わり費用も低く抑えられるというメリットがある反面、他の手術による治療法より再発率が高いというデメリットがあります。数日から数週間でまたガングリオンが出来始める場合もあり、その都度注射で吸引します。
何度か繰り返して再発しなくなる人もいれば、頻度は低下しても再発する人もいて治療後の経過はそれぞれです。
まとめ
ガングリオンの適切な診断や処置・治療を行ってくれるのは整形外科になります。ガングリオンによく似た病気がありますので専門的な知識を持った医師がいる診療科を受診するのが手術になった場合でも安心ですね。
注射治療は保存的な治療に含まれますので、注射治療後に再発する確率が高くなります。注射治療を繰り返しても再発する場合には別の治療法を選択する事になります。
注射治療はメリットとデメリットをよく理解して治療法の選択をするようにしましょう。