
花粉症の人は、全国で約2,000万人以上いると言われています。特に多いのが30代〜40代ですが、最近では子どもの花粉症も増えてきています。
花粉症の症状の中に鼻水や鼻づまり、さらには鼻血が出るときもありますよね。今回は花粉症による鼻の症状(鼻水・鼻づまり・鼻血)の原因や対処法などを解説します。
目次
花粉症の原因
花粉症はアレルギー性鼻炎の中の花粉が原因であるもののことを呼びます。
アレルギー性鼻炎の原因であるアレルゲンはハウスダストやダニによるものなど様々ですが、今ではスギ花粉が最も多い原因となっています。スギ花粉は2月から飛散が開始され4月ごろまで続きます。
そのすぐ後からヒノキの花粉が飛び始めるのでスギが長引いているのかと思う人もいますが、実はスギもヒノキも反応しているということがあるのです。
花粉症で鼻の症状が出るしくみ
花粉症などのアレルギー性鼻炎の主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻血、目のかゆみです。花粉症などのアレルギーの原因であるアレルゲンが鼻の粘膜に付くと、アレルゲンに対する抗体が作り出されて、肥満細胞と融合します。
そこにまたアレルゲンが来ることで、アレルギー反応が起こるのです。鼻の機能は、呼吸する空気の加湿や加温、防塵です。
空気を清浄化してその空気をより繊細な粘膜を持っている肺に送り込む役目をしているため、腺毛という小さな突起があり、それを覆う鼻水を表明にあふれさせています。
アレルゲンが鼻に入ると、表面を覆っている薄い粘膜の層にアレルゲンを吸着させて、吸った空気からアレルゲンを除きます。
表面に付いたアレルゲンは、鼻の粘膜の腺毛がベルトコンベアのように働くことにより、鼻の外に運び出されます。
運び出されなかったアレルゲンは、鼻の粘膜に付着してアレルゲン成分を鼻水、そして鼻粘膜にしみこませ鼻の症状が出るのです。
花粉症による鼻水について
鼻水でわかるアレルギー検査
耳鼻咽喉科に行くと、鼻水を採るだけでわかるアレルギー検査をする場合があります。
アレルゲンを調べる検査ではないので何のアレルギーに反応しているのかは血液検査で抗体を調べないとわかりませんが、今この時点でアレルギー反応があるかどうか確認することができます。
鼻水をスライドガラスなどに少し採るだけなので痛くもかゆくもなく、すぐに済みます。採取した検体を検査機関に出して顕微鏡で調べます。
好酸球という白血球が増えているとアレルギー性鼻炎が生じているということになります。
鼻水を放っておくと
「花粉症なのだから鼻水が出るのは仕方がない」とそのまま何もしないで放っておくと、鼻の粘膜が腫れて鼻づまりがひどくなったり、中耳炎を起こしたり、鼻に細菌がついて副鼻腔炎を併発してしまうことがあります。耳鼻咽喉科などを受診して適切な処置をしてもらいましょう。
鼻水が止まらないときの対処法
対処法1.アレルゲンから遠ざかる
アレルギー性鼻炎に悩まされている人が最も採用している手段は、アレルゲンから遠ざかるということでしょう。何がアレルゲンになっているかは人それぞれです。
花粉症もアレルギー性鼻炎の一つですから同じようにアレルゲンから遠ざかれば、鼻水も抑えることができます。
対処法2.マスクを着用する
しかし、花粉から遠ざかろうと思えば、必然的に室内などに引きこもらなくてはなりません。在宅ワークが中心ならばそれでも支障は少ないでしょうが、多くの場合は、出勤、外回りなどで屋外に出ることが多いでしょう。
そのときに有効なのがマスクを着用することです。マスクにも不織布製、ガーゼ製とありますが、一般的には使い捨てがしやすい不織布製を使用している人が多いでしょう。
しかし、不織布製よりはガーゼ製のマスクのほうがきめ細やかな布目をしているので、花粉などの侵入を防ぎやすい構造になっています。
もっと完璧にしたいならば、防塵マスクを着用して外出するのが良いでしょう。
対処法3.鼻洗浄
マスクの着用によって、花粉の侵入リスクを軽減できますが、外出後は鼻洗浄をすると鼻水に困ることは少なくなります。
鼻洗浄の方法は、洗面器に水を溜めて塩を溶かし、鼻から吸い込んで口から吐く方法があります。これは家庭で行なうことができますが、オフィスで行なうには不向きです。
ドラッグストアなどで手軽にできる鼻洗浄器が販売されているので、購入しておいて対策するのもいいでしょう。また、点鼻薬をしようして、花粉を洗い流しながら鼻水を止める方法もお勧めです。
効果が見られない場合
紹介してきた方法で効果がない場合は、素直に医療機関に行って相談しましょう。耳鼻科で相談すれば、処方薬とともにどのようなことに気をつけるべきか、詳細に教えてくれます。
病院へ行っても花粉症が完治するわけでないことは、しっかりと頭に留めておきましょう。あくまで症状を緩和させてくれるだけです。
花粉症による鼻づまりについて
鼻づまりの原因
花粉症の症状として、鼻水が出ることもあれば、逆に鼻づまりが起こることもあります。
その原因は、鼻の奥の粘膜が花粉によって腫れ上がることにより鼻道が狭くなってしまい、うまく鼻水が外に出ないことによって鼻づまりが起こります。
そのため、同時に鼻漏にも悩まされてしまうこともあります。
鼻づまりの対処法
鼻づまりの症状を抑えるための対処法として、鼻を温める、軽い運動をする、ツボを押すなどがあります。
どのような対処法であれ、鼻づまりを解消するためには鼻の血流を良くすることが鼻づまりの改善につながるようです。
鼻づまりでお悩みの場合は、まずは鼻を温める、軽い運動をする、ツボを押すなどをお試しください。
花粉症による鼻血について
鼻血の原因
花粉症などのアレルギー性鼻炎が、直接的な原因で鼻血が出ることはありません。アレルギー性鼻炎の数々の鼻の症状が、鼻血の原因を作ってしまうのです。
鼻の中は毛細血管がたくさんあって、表面は薄い粘膜になります。とくに花粉が飛散する時期は鼻の粘膜が普段より充血していることが多く、毛細血管が破れやすくなっています。
原因1.鼻水
止まらない鼻水をしょっちゅうかむことで、鼻に刺激が加わり鼻の粘膜を傷つけてしまいます。
原因2.鼻の穴がかゆい
花粉が鼻の粘膜に付くと、鼻の中がかゆくなります。すると無意識に鼻に手がいってしまい、こすったりいじったりしてしまいます。
とくに子どもはガマンすることが難しいため、指を鼻の穴に入れて爪で傷つけてしまいがちになります。
原因3.鼻の乾燥
花粉症で鼻がひどくつまると、鼻の中がカピカピに乾燥してしまいちょっとした刺激で傷つきやすくなります。
鼻の入り口にカサブタがつきやすくなって、それを取ることで傷ついて鼻血が出る場合もあります。抗ヒスタミン薬で鼻の粘膜が乾燥することもあります。
鼻血の対処法
まず一番の対処法として、花粉症の治療になります。抗アレルギー剤などを使用して、くしゃみや鼻水、鼻づまりを改善していきましょう。
鼻の乾燥を防ぐことも大切です。鼻の中に傷が出来ているようなら、ゲンタシン軟膏などを綿球にたっぷり塗って、鼻の中にしばらく入れて置くと良いでしょう。
傷が無くただ乾燥している場合は、ワセリンを同じように塗ると効果的です。小さな子供は綿球を使うことが難しいので、ワセリンを鼻の入り口にこまめに塗ってあげてください。
赤ちゃんの場合はオリーブオイルを塗るとカサブタが付きにくくなります。
鼻血が出たとき
軽い場合は軟膏を綿球につけて鼻の中に入れ、上から5分ほどしっかりと押さえて止血して、2時間くらいそのままにしておくと止まってきます。
たくさん出たりなかなか止まらないようなら、太い血管が傷ついている場合があるので、早急に耳鼻科を受診してください。
その際、頭を上げると鼻血がのどに回って気持ちが悪くなったり、ショックが起こる場合があるので注意が必要です。
最後に
花粉症とひとくちに言っても、様々な症状が起こります。ひどくなってしまう前に早めに薬を飲み始めたり、今回ご紹介した対処法をしておくと、症状を和らげることができます。花粉の季節を上手に乗り切っていきましょう。