あなたは副鼻腔炎(蓄膿症)という病気をご存知でしょうか。市販薬でも治療薬が出ており聞いたことがある人も多いと思います。
そこで今回は、副鼻腔炎の自覚症状とチェック方法をご紹介したいと思います。
副鼻腔炎の自覚症状
副鼻腔炎、またの名を蓄膿症といいますが、蓄膿症は正式な医学名称ではありません。鼻の奥にある上顎洞(じょうがくどう)、篩骨洞(しこつどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)、前頭洞(ぜんとうどう)という鼻の穴(=鼻腔)に通じる左右4つずつ合計8個の空洞に炎症が生じることで副鼻腔炎になります。
主な原因は風邪やウイルスの感染による細菌性のもの、鼻腔と副鼻腔の間の自然孔になんらかの原因で腫れが生じてしまうことなどが挙げられます。症状が1ヶ月未満のものは急性、それ以上続く場合は慢性といわれています。
自覚症状としては、不快な臭いがする、口臭、鼻づまり、ドロドロとした重い鼻水、鼻水の色が黄色や緑色をしている、鼻づまり、頭痛、歯痛、顔面痛などさまざまなものが挙げられます。風邪かと思いきや、こうした症状が続いているという方は、もしかしたら副鼻腔炎になっている可能性があります。
次の項では、副鼻腔炎のチェック方法をみていきましょう。
副鼻腔炎のチェック方法
まず、副鼻腔炎には先ほど挙げた症状が一般的にみられます。鼻に起こる疾患ですので、自覚症状としては、鼻水、鼻づまりがみられますが、これらの症状は風邪でも共通するため、見分けにくいものです。
そこで副鼻腔炎の特徴的な症状としては独特の臭いや顔を押すと痛むなどの顔面痛のほか、鼻と口は近くに位置するため歯痛を感じることが挙げられます。また、鼻づまりが起こることで味や臭いがわかりづらくなるなどの症状もみられます。
蓄膿症かどうかをチェックするためには、上記の症状がないかみてみることが方法として挙げられます。また、子供の蓄膿症の場合、なかなか自分で症状を言葉にして伝えられないこともあるため、就寝時に息苦しそう、たんが絡んだような咳が出ている、情緒不安定になっているなど普段と様子が異なるなど変化に敏感に気づいてあげることが大切です。
もしかしたら蓄膿症かもしれないと思ったら、耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。病院では問診のほかエックス線検査による鼻周辺の撮影により判断されます。通常副鼻腔は空洞であるため黒く写りますが、副鼻腔炎になってしまうと膿や鼻水がたまっているため白く映ることが特徴です。
まとめ
辛い副鼻腔炎の症状。風邪が長引くと思っていても、今回ご紹介したような症状がみられる場合は副鼻腔炎を疑ってみてください。
副鼻腔炎は自然に治ることもありますが、お子さんの場合では中耳炎になってしまうこともありますので、早めの治療が必要です。