ものもらいができても、大抵の場合、自然と治ってしまうため、それほど深刻に捉える人は少ないでしょう。
しかし、ものもらいは立派な目の病気ですから症状が悪化してしまうと非常に大掛かりな治療をするケースもあります。
また、あまり聞いたことはないかもしれませんが、ものもらいでは膿が出ることもあります。ここでは、ものもらいで膿が出た時の原因や出し方、治し方についてまとめていきたいと思います。
ものもらいの原因は2つ
ものもらいの原因には大きく分けて2つあります。一つはブドウ球菌などをはじめとした細菌に感染して引き起こされる「麦粒腫（ばくりゅうしゅ）」というものもらいです。
もう一つは上下まぶた付近にあるマイボーム腺という分泌腺に老廃物などが詰まって引き起こされる「霰粒腫（さんりゅうしゅ）」というものもらいです。
ものもらいで膿がでるのは細菌感染によるもので、麦粒腫の場合が多くあります。
しかし、霰粒腫に細菌が感染しても麦粒腫と同じように膿がでるので、ものもらいができたときは、まず清潔さを保つように心がけることからはじめましょう。
ものもらいで膿が出たときの対処法
ものもらいで膿が出るのは、完治が近くなっている証拠です。膿とは細菌に対抗した結果のものですから、膿が出たところで心配する必要はありません。
中には時期を見計らって自分でものもらいに針を刺して膿を出してしまう人もいます。
雑菌が入り込んで、症状が悪化するリスクを考えるとお勧めできる方法ではありませんが、治し方としては間違っていません。早めに膿を出してしまえば、その分、ものもらいも早く治ります。
ものもらいができる部位によっては病院で！
ものもらいは、まぶたの外側にできるだけではありません。まぶたの内側にできることもあります。このような場合、非常に強い痛みを伴うことが多く、自己流での解決は難しいでしょう。
また、まぶたの外側にできたものもらいであっても、膿が溜まりすぎている場合は、自分で処置しても膿を出しきれないことが多く、悪化することが多いので、このようなケースでは専門家に診てもらうほうが良いでしょう。
また、ほとんどのものもらいは細菌感染によるもので、その種類はどのようなものかは、詳細な検査をしなければ判別はできません。
中には重篤な感染症を引き起こす細菌感染によってものもらいができることもあります。細菌に感染した場合は、風邪を引いたときと同じように抗生物質などで対処する必要があります。
症状の悪化を防ぐためにも自己流での解決はできるだけ避けて、眼科医に処置をしてもらうことをお勧めします。
ものもらいを予防するには？
ものもらいを予防するには、細菌感染を防ぐようにすることが肝心です。手洗いやうがいをするのはもちろんですが、枕カバーやシーツなどの寝具も清潔に保つようにしましょう。
意外と寝具から細菌感染を引き起こしているケースが多いので、定期的に洗濯するようにしましょう。また、女性の場合は、メイクの落とし方に問題がないかチェックするようにしましょう。
マイボーム腺が詰まる原因には、目の周辺のメイクによってマイボーム腺が塞がれてしまうというのもあります。
正しいメイクの落とし方にすることで、ものもらいのリスクを軽減できますので、一度見直してみることをお勧めします。
まとめ
今回は、ものもらいで膿が出た時の原因や出し方、治し方について解説してきました。ものもらいで膿が出るのは完治が近づいているサインですが、部位によっては危険な場合もありますので注意しましょう。