くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目の痒み…。薬だけでなく、ツボを押して緩和する方法があることをご存じですか?ここでは、花粉症に効くツボに関する情報をご紹介いたします。
目次
ツボって?
東洋医学では、生命活動の源となる「気」を全身にめぐらせる軽絡があります。経絡には始点と終点があり、その間にある点を駅と例えると、駅がツボとなります。駅にあるスイッチを押すことで不調が緩和され、進むことができるとされています。
例えば、「肩こり」。2~3回押してもあまり効果はありませんよね? 理想としては30分ほどじっくりと時間をかけて適度な強さで押すことで効果を実感できる場所です。個人差がありますので、自分にあった時間、強さを考慮して最も効果的な改善効果を実感できる押し方と時間を見つけましょう。
ツボ押し前の3つのポイント
「花粉を落とす」
外出先から帰宅した際に衣服や髪の毛、持ち物には花粉が付着しています。靴は一番花粉の付着率の高い物です。お部屋に入る前にブラシなどで花粉を落としましょう。
「花粉を洗う」
手荒いやうがいはもちろん、目と鼻も忘れずに。目は洗浄剤があるのでそれを活用することをおすすめいたします。
水道水は目にはおすすめしかねます。鼻は鼻うがいをしましょう。慣れるまでは痛みがありますが慣れてしまうと円滑にできます。
「温める」
ツボから10センチほどはなしてドライヤーを当てて温めましょう。熱によりツボへ伝わりやすくなります。 ※顔にドライヤーはあてないでください。
ツボの場所と刺激方法
ここでは、ツボの場所と刺激方法を紹介していきます。
ツボ1「合谷(ごうこく)」
手の親指と人差し指の骨の付け根のV字で左右とも同じ位置にあります。挟むようにして押しましょう。鼻水、鼻詰まり、くしゃみ、目の痒み、充血に効果があるとされています。
ツボ2「魚腰(ぎょよう)」
眉山(眉毛の中央)をやや下から押し上げるように押しましょう。
ツボ3「太陽(たいよう)」
眉尻と目尻の中央にあるこめかみのへこんだ部分を押しましょう。
ツボ4「清明(せいめい)」
目頭と鼻の付け根の骨の間にあります。人差し指と親指でつまむように刺激しましょう。
ツボ5「承泣(しょうきゅう)」
黒目の真下。下瞼の中央。下から押し上げるように刺激しましょう。
ツボ6「迎香(げいこう)」
左右の小鼻のくぼみにあります。ここに人差し指と中指を、ひっかけるようにして下に強めに押しましょう。鼻詰まりに効果があります。
ツボ7「上迎香(じょうげいこう)」
迎香(鼻の両脇)のやや上にあります。押すと痛みを感じますがある程度強めに押すことで効果があらわれます。
ツボ8「大椎(だいつい)」
首を前に倒したときに、首と背中の付け根にとびでる骨の下にあります。寝た体勢で押しましょう。鼻水に効果があるとされています。
ツボ9「曲池(きょくち)」
肘を曲げた時にできるシワの外端にあります。目の症状に効果があるとされています。
ツボ10「手三里(てさんり)」と「足三里(あしさんり)」
手三里は曲池から指3本分手首に近い位置にあります。足三里は親指をすねにあてた時に小指のあたる位置にあります。手三里木を指の腹でギュッギュッと押します。
次に足三里を親指の先で強く押します。左右の三里を手足セットで行うと花粉症の症状に効果があるとされています。
最後に
今回は、花粉症に効くツボについて解説してきました。ツボ押しは、寝る前に楽な姿勢で押しましょう。ツボを押すことで副交換神経が刺激され安眠にもつながります。