
あなたはばね指という指に起こる疾患をご存知ですか?指を酷使する方に起こりやすいといわれるこの症状ですが、じつは産後の女性にもよくみられる症状なのです。
そこで今回は、ばね指がなぜ産後に起こりやすいのかと対処法についてご紹介したいと思います。
産後にばね指になりやすい理由
まず、ばね指とは指の関節に起こる腱鞘炎を指します。その名のとおり、指の曲げ伸ばし時に縮めていたばねを放ったようにぴーんと伸びるようになってしまったり、指の曲げ伸ばしにカクカクとした違和感を感じるような症状がみられます。
原因としては、指に存在する腱鞘を覆っている滑膜性腱鞘(かつまくせいけんしょう)といわれる部分と靭帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)という部位の摩擦が生じることで腱鞘が厚くなってしまい、スムーズに指を動かすことができなくなってしまうことで起こります。
指を酷使する方、スポーツや楽器を弾く方、糖尿病や透析を受けている方などのほか、産後や閉経後の女性にも多くみられます。
産後にばね指になりやすい原因としては、ホルモンバランスの乱れが挙げられます。女性には女性ホルモンであるプロゲステロンエストロゲンが分泌されており、エストロゲンには腱や腱鞘を滑らかにする作用があり、プロゲステロンには、腱鞘を収縮させる働きがあります。産後はホルモンのバランスが崩れがちですので、エストロゲンの分泌が減り、ばね指になりやすいといわれています。
産後のばね指はいつまで続く?
では、産後のばね指はいったいどれくらいの期間続くものなのでしょうか。産後は子育てや家事などゆっくり休まる時間がなく、指が使えないととても不便ですね。
個人差がありますので一概にいつまでということはお伝えできませんが、軽症の方でしたら湿布を貼ったり、指のマッサージをする、安静にするなどして数日~数週間で治ることもあります。
しかし、放置してしまい、悪化している場合などはステロイド入りの注射を打つなどしながら、1年続くということもあります。
産後のばね指の対処法
専門医の診断のもと、ばね指と診断されたらどのような処置が講じられるのでしょうか。また医者に行かなくても症状からばね指だと思った時、どのように対処すべきなのかこの項ではみていきたいと思います。
まず、治療には、おおまかにわけて2つあります。1つが保存療法でそのまま経過を観察しますが、何もしないわけではなく、湿布で冷やしたり注射によって患部の炎症を抑える治療、そして2つめが手術です。ほとんどの方が保存療法で治るといわれています。
そして、自分でできる対処法としては、指のマッサージや湿布で炎症を抑えること、そして安静です。指の酷使は症状を悪化させますのでなるべく使いすぎないように心がけましょう。また、指をゆっくり曲げ伸ばしすることで血行を良くし、症状を緩和させることも期待できます。
まとめ
辛い産後のばね指。ホルモンバランスの乱れは仕方がないことですので、今できる対処法を早めにとって悪化させないようにしましょう。