排便をして、スッキリ~!のはずが、何故だかお腹がズキズキ……。こんな経験はないでしょうか。排便後も続く腹痛には、もしかしたら病気が隠れているかもしれません。
とくに1回のみならず、何度も経験のある人は、要注意です。今回は、排便後の腹痛が続く原因や考えられる病気についてご説明します。
排便後の痛みから考えられること
下痢後の腸の激しい動き
原因の多くとして考えられるのが、下痢をした後などに腸が激しく動くために生じる痛みです。
便秘の痛み
一方、便秘から生じる痛みもあります。これは便秘のために腸の動きが悪化し、腸内にある便から腐敗ガスが生じたり、ガスによる膨満感が原因で起こることがあります。
さらに排便自体の量が少ないため、また、水分不足により、便が腸壁を刺激するなどして痛みが起こるケースもあります。
過敏性腸症候群
これは心因的なことが原因で起こる腹痛です。下痢や便秘を繰り返したり、ガスがたまりやすくなったりと症状は様々ですが、腸の機能不全が起こります。
精神的なことやストレス、環境など原因は人それぞれによって異なり、特定するのは困難です。また治療法も、腹痛や便秘、下痢などを抑える対処療法となり、完治までは難しいとされています。
腹膜炎
これは腸が何らかの原因によって塞がってしまい重い便秘と腹痛をもたらします。便秘などと診断されやすいのですが、市販薬では治癒しないものなので、便秘薬などで改善されない場合は、この病気を疑いましょう。
子宮内膜症
子宮と腸は近くに位置しており、排便後に痛みを感じるのも子宮内膜症の特徴です。同時に激しい月経痛も起こることが多いので、両方の症状のある方は、子宮内膜症である可能性も考え、婦人科に相談してみましょう。
対処法
下痢や便秘が原因として起こる排便後の痛みであれば、普段からの食生活を気をつけましょう。食物繊維と乳酸菌をきちんと食事からとり、バランスの良い食事を心がけることが大切です。
量が少なすぎたり、脂や炭水化物ばかりなど、栄養素も偏りがないか、今一度食事を見直してみると良いかもしれません。
また、下痢や便秘ではなく、長く症状が続く、他の部位も痛みを感じるなどの場合は、すぐに消化器系の診療を行っている内科や婦人科を受診してください。
まとめ
排便後に痛みがあることは、とても苦しいことですよね。市販薬でも治らない場合は素人判断せずに、他に症状はないか、お腹のどの辺が痛むかなどを正直にお医者さんに伝え、原因の究明と対処法を得てください。