舌の付け根に痛みや違和感があると一体何だろうと原因がわからない時などは特に不安になりますね。最初に思いつくものに口内炎がありますが、自己判断は禁物です。
舌の付け根にいつもと違う症状がある場合はなにが原因となっているのでしょうか?また、どのような治療法があるのでしょうか?ここでは、舌の付け根のできものの原因や治療法についてまとめていきます。
原因は?
まずは、舌の付け根にできものができる原因について見ていきましょう。
舌扁桃炎によるもの
舌の付け根に赤いできものができたり、腫れたりする病気に「舌扁桃炎(ぜつへんとうえん)」という病気があります。
アデノウイルスやインフルエンザウイルス、肺炎球菌、ブドウ球菌などの細菌に感染すると喉や咽頭に炎症がおきます。その炎症が近くにある部位である舌扁桃に広がることが1つの原因と考えられています。
更年期障害や自律神経失調症、甲状腺の病気は、喉がいがいがしたり、引っかかる感じ、痰がからんだりすることがよく起こります。その違和感を意識しすぎるとストレスにより症状が悪化し、できものができる原因になります。
機械的刺激によるもの
舌扁桃炎以外にも、できものができる原因となるものに「機械的刺激」の可能性があります。舌の付け根に歯がぶつかったり、魚の骨が引っかかったりする事で違和感や痛みが出たり、刺激でできた傷に炎症がおきできものができる場合もあります。
機械的刺激が原因の場合は、時間の経過と共に症状は自然と治っていくのがほとんどです。しかし、いつまでたっても治らないというような時には、耳鼻科で見てもらうようにしましょう。
治療法
一般的な治療は、副腎皮質ステロイドの軟膏の塗布です。患部に塗ることで口腔内の炎症を抑え痛みも和らげてくれます。
軟膏以外にも口腔粘膜に腫れるシールや錠剤もあります。また、できものの原因が細菌感染である場合には病院では抗菌剤が処方されることもあります。
薬剤を用いた治療法以外にも、ストレスや寝不足などの生活習慣が要因となっている場合は、睡眠をたっぷりとる、休養を心がけるなどで免疫力を高めるようにしましょう。
また、お口の中を清潔に保つことも重要ですが、刺激の少ない歯磨き粉や口腔洗浄液を使うことがお勧めです。
さらに、食生活を見直し改善していくということも舌の付け根に出来物がある時に効果があり、特にビタミンを多く摂取するように心がけることが治療にもつながります。
まとめ
舌の付け根にできる出来物の多くは口内炎です。ただし、口の中にできる癌の中で舌癌が最も多いと言われていますので、症状には気を付ける必要があります。
膨らんでいる、白く広がっている、ただれたりえぐれている等の症状のどれかに当てはまるような場合は要注意ですので早期に病院を受診するようにしましょう。