なんだか首から肩にかけて痛みを感じる……。こんな症状のある方、ただの肩こりだと思って放置していませんか?
首には脳へとつながる大切な器官や血管が通っています。そこで今回は、首から肩への痛みがあるときに考えられる原因と対処法をお教えしたいと思います。
目次
首から肩に起こる痛みの原因
まず、首や肩に痛みを感じるとコリや50肩などを疑うと思います。しかし、首から肩にかけて生じる痛みの原因にはさまざまなものがありますので、一つずつみていきたいと思います。
原因1.胃の疲れ
まず胃の疲れですが、胃の機能が弱まっていると首や肩に痛みを感じることがあります。胃の内臓筋と左半身の筋肉はつながっており、胃に疲労が蓄積することで、とくに左の肩こりを引き起こすことがあります。
原因2.50肩
また、50肩は筋肉の衰えで生じ、両手を挙げた際に左右の稼動量に違いがあるなどが特徴として挙げられます。
原因3.筋肉痛
そして運動や体の酷使による筋肉痛による痛みも考えれます。このような痛みは時間とともに解消していきますので、心配することはありません。
原因4.心筋梗塞、狭心症
そして、意外に思われるかもしれませんが、心筋梗塞や狭心症でも症状として肩や首の痛みを生じることがあります。
心筋梗塞や狭心症は心臓の機能が低下することで、血管がつまってしまう状態を指します。このことで心臓から30センチほどの距離にある部位に痛みを感じるといわれており、肩や首にも重だるい痛みを感じることがあります。
原因5.ストレス
ストレスも心身ともに影響をもたらす要因です。ストレスを感じると自律神経の低下を招き、血流の悪化から痛みやコリを生じてしまいます。
原因6.リンパ節の腫れ
リンパ節の痛みによる肩や首の痛みもあります。首にはリンパ節があり、体内にウイルスなどの異物が侵入した際にはこれらと戦うためにリンパが働きます。
したがって、ウイルスや細菌の侵入時には活動的になることから、リンパ節のある首に痛みや腫れを感じることがあります。
原因7.椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアですが、首や腰には椎間板という骨と骨の間に存在するクッションのような存在があります。この椎間板が部分的に突き出てしまうことで、痛みを感じます。
原因8.高血圧
そして意外に思われるかもしれませんが、高血圧によっても首・肩にかけて痛みを感じることがあります。こちらも心筋梗塞や狭心症と同様に、高血圧により血管が詰まってしまうことで、痛みを生じます。
それぞれの対処法
このように、一言に首から肩にかけての痛みといっても、さまざまな原因が考えれます。
これらを解決するためには、筋肉の痛みの場合は、形成外科へ、内臓系の疾患が考えられる場合は、内科、消化器科といった専門機関の受診をすみやかに行うことをおすすめします。
まとめ
辛い首から肩にかけての痛み。我慢と看過では筋肉痛以外は治せません。きちんと原因に向き合って解消するように心がけましょう。