胸には肺や心臓など色々な重要な器官が集まっている場所ですので、原因がわからない痛みがあると不安になりますね。
我慢できないほどではないけれど、気になる痛みの症状があるときにはどの診療科にかかったらいのでしょうか。それぞれの診療科について調べてみましょう。
目次
1.循環器科に行くべきケース
何科の病院に行けば良い?
胸の痛みや不整脈があったり、みぞおちに近い左胸や左肩に痛みがある時は心臓の異常が考えられます。
循環器科のある病院を受診するようにしましょう。
病院での診察内容
病院では心臓の状態を診断するため、問診、聴診、心電図、心臓超音波検査、CT画像検査などが行われ原因となる病気を診断します。
2.呼吸器科に行くべきケース
何科の病院に行けば良い?
胸の痛みと息苦しさ、呼吸苦、咳が続いて胸痛があるといった症状の場合、肺気胸・胸膜炎・肺炎・結核・肺癌など主に肺に関する病気が疑われます。
呼吸器科のある病院を受診しましょう。
病院での診察内容
病院では問診、血液検査、レントゲン撮影検査,CT検査、肺機能検査、喀痰検査、症状によっては内視鏡検査も行われます。
3.消化器内科に行くべきケース
何科の病院に行けば良い?
食事の後に胸が痛んだり、ゲップや胸やけを感じる時には逆流性食道炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍など消化器系の病気が考えられます。
消化器官の症状が胸の痛みに関係している事もよくある事ですので、消化器内科を受診しましょう。
病院での診察内容
問診、CT検査やバリウムなどによる画像診断、内視鏡などにより診断が行われ原因となる病気を特定し治療方針が立てられます。
4.整形外科に行くべきケース
何科の病院に行けば良い?
何かの動きをした時に胸から脇腹の付近に痛みが起こったり、チクチクした痛みがある時には肋間神経痛や脊椎間関節症など骨や神経にかんする病気が考えられます。
骨格や椎間板に問題がある可能性もありますので、整形外科を受診するのが良いでしょう。肋間神経痛の場合その原因が神経ではなく腫瘍などの他の病気が影響して胸の痛みを引き起こしている可能性がありますので、整形外科で診断が出なかった時は内科を受診するようにしましょう。
病院での診察内容
問診や触診、視診、レントゲン撮影、MRI検査、血液検査などが行われ状態によっては、より詳細な画像検査が行われます。
5.心療内科に行くべきケース
何科の病院に行けば良い?
ストレスや不安があると血流が悪くなったり、自律神経が乱れたりして心臓が痛くなることがあります。身体の臓器には異常がないのに考え事や心配事で胸が痛む事があるという時には心療内科を受診するのが良いでしょう。
病院での診察内容
病院では問診が中心になりますが、血液検査や血圧測定、症状によっては心理検査や性格検査等が行われる場合もあります。
まとめ
胸が痛い時、考えられる原因は様々で、受診する病院も変わってきますが、痛みの程度が重い場合は心臓など重要な器官の病気の可能性を考えて先ずは循環器科で心臓の検査を受けるようにしましょう。
痛みの症状で受診科を判断できない時には、複数の診療科がある総合病院を受診して、検査等しっかり受ける事が大切です。