くるぶしは足の中でもむくみが出やすいところです。むくみには様々な原因があげられます。多くは血液やリンパ液の流れが悪かったり、重力に負けて身体の下の方たまってしまったりした場合に起こりやすくなります。
病気が原因でむくむ場合には、くるぶしだけというよりも脚全体や全身がむくむことが多いです。怖い病気が隠れていることもあるので放置しておくのはよくありません。
ここではどんな病気でむくみが出るのか、病気が原因でない場合どんな解消法があるのかを考えてみます。ちなみに「脚」は太ももからすねにかけて、「足」はくるぶしから足先までのことをいいます。
病気が原因でむくむ場合
病的なむくみのことを「リンパ浮腫」と言います。リンパ浮腫には大きく4つの原因があります。
- ガンの手術によるもの
- 先天性のもの
- 感染症によるもの
- 外傷によるもの
腫れや痛みがなくて足だけがむくむ場合、命に関わるようなことは少ないのですが、他に気になる症状があったり、なかなか治らない場合は医療機関を受診してください。蜂窩織炎などを起こしていることもあります。
ここでは、症状にむくみが含まれる病気を紹介していきます。
糖尿病性腎症
くるぶしや腹部に出ます。一緒に出る症状は、倦怠感や頭痛、吐き気や食欲不振などです。糖尿病による合併症が悪化してくると出できます。
また、糖尿病については、こちらのページでも詳しく紹介しています。
脚気
脚全体に見られます。一緒に出る症状は、倦怠感や食欲不振、しびれなどです。ビタミンB1が不足することで起こります。
下肢動脈瘤
脚全体に見られます。一緒に出る症状は、血管が浮き出て見える、ふくらはぎから下の怠さ、こむら返りなどがあります。女性に多く、特に立ち仕事が長い人やデスクワークの人に見られます。
足関節滑液包炎
くるぶしに水が溜まって腫れや痛みが生じます。「滑液包(かつえきほう)」は関節と皮膚の間にある袋ですが、ここに長い時間の刺激や負担がかかることで炎症が起きてしまいます。
足以外もむくむ場合
他に足以外に全身がむくむ場合、心不全や低タンパク血症、腎不全や肝不全などが挙げられます。むくみとともに気になる症状が出たら早めに病院へ行きましょう。
病気が原因でない場合の解消法
病気が原因でない場合のむくみには、長時間の立ち仕事や塩分の摂り過ぎ、睡眠不足や運動不足などが考えられます。
そんな時の解消法としては、
- リンパマッサージ
- ストレッチや筋力トレーニング
- ツボ押し
- お風呂で温まる
- 塩分を控える
などがあります。
特にマッサージやツボ押しは即効性があるので、病的な原因の時にも有効です。
足の前面や付け根、膝の裏にはリンパ管が集中しています。老廃物をリンパ管に流し込むような感じで少し強めにマッサージしてください。足の下から上に、風呂に入って行うとより効果があります。
【むくみ解消のツボ一覧】
- 太谿(たいけい):かかとの骨とくるぶしの間のくぼみ
- 崑崙(こんろん):外くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ
- 三陰交(さんいんこう):内くるぶしから指3本分、上のところ
- 築賓(ちくひん):かかとから膝までの間の下から1/3の場所
これらを痛気持ちいいくらいの強さで3-5秒押します。足の裏にもツボがあるので、ゴルフボールなどを土踏まずの辺に置いてコロコロと転がすのも効果があります。
まとめ
今回は、くるぶしのむくみの原因と解消法、考えられる病気について解説してきました。病気が原因でない場合は、上記の方法でむくみを取ることが可能ですので、お試しください。