
しこりとは、周囲とは異なって塊のように触れるものという意味ですが、脇腹やお腹にできるしこりにはいろいろなものがあります。腹部周辺は脇腹も含め内臓が集中している場所ですので、何気なく触れた時に「しこり」などがあると心配になりますね。
病気ではないものや良性腫瘍の場合が多いですが、稀に重大な病気が隠れていることもありますので注意が必要です。ここでは、脇腹にしこりができる原因と対処法についてまとめていきたいと思います。
目次
原因
部位によってできるしこりの大きさも種類も様々ですが、頻度の高いものを紹介します。
脂肪腫
皮膚の下にできる腫瘍の中では最も多く見られる良性腫瘍です。脂肪腫は脇腹以外にも背中、肩の周囲、おしり、太ももなどに出来る事もあり、40~50代の女性に多いとも言われています。
触った感触は弾力があって触れた時に少し動くようにも感じ、時間の経過と共に大きくなり、まれに10cmほどまでなるものもあります。
粉瘤
皮膚の下にできた袋状のしこりで、皮膚の垢や皮脂が溜まって生じる良性腫瘍の一つです。感染や炎症が起こった場合は赤くなって痛みを伴います。
がん
がんの場合は、お腹の中にしこりができます。初期段階では自覚症状がほとんどないので、ガンが進行し腫瘍が大きくなることで、しこりとして触れるので、そこで異常としてわかるようです。
胃がんや肝臓がん、胆のうがん、大腸がんが進行して大きくなってしこりを感じる、お腹の中でがんが散らばって小さいしこりを作ることも稀にあります。胆のうがんの場合は、最初の症状は腹痛や黄疸で、症状が進むと右脇腹にしこりが現れます。肝臓がんも発見が難しく、最初の頃は腹痛や倦怠感、食欲不振が現れます。
ウィルムス腫瘍
5歳以下の子供に見られる「ウィルムス腫瘍」という子供のガンも脇腹にしこりが見られます。しこりの症状以外に顔面蒼白、体重減少、腹痛などの症状が現れることもあります。
腸にたまったガス
腸にガスが溜まってしこりや腫れのような症状が出ることもあります。
その他
女性の場合は、下腹部に感じるしこりの原因として多いものは、子宮筋腫や卵巣腫瘍が考えられます。男性の場合は前立腺肥大によって膀胱が腫れることもあります。
また、お年寄りでは、おへそのあたりに拍動するようなしこりを感じたら、腹部大動脈瘤の可能性がありますので、すぐにかかりつけ医に診てもらいましょう。
子どもにも稀ですが肝臓や副腎、腎臓に腫瘍ができることがあります。いずれにしても脇腹を含め腹部にしこりを感じたら受診しましょう。
対処法

脂肪腫、粉瘤が原因の場合
腫瘍が小さいうちは様子観察になりうますが、大きく痛みがあるような場合は手術が適用になりますので、皮膚科への受診が必要になります。ただし、5cm以上の大きさであったり、短期間で成長する場合は悪性である可能性がありますので注意が必要です。
がんが原因の場合
しこりを触れた時、硬く動きが悪い場合は要注意ですが、大腸のガスや便の塊の場合もしばしばもありますので様子を見て変化がない、また大きくなるようで、あればかかりつけ医を受診しましょう。
ウィルムス腫瘍が原因の場合
しこりの症状以外に顔面蒼白、体重減少、腹痛などがある場合は早急に小児科へかかりましょう。早期発見で治癒が可能な病気ですので子供さんの体調管理が重要と言えます。
腸にたまったガスが原因の場合
体を動かすことを意識して運動したり、食生活に注意することで改善されていきます。
わからないとき、不安な場合
お腹にしこりを感じて数日様子を見て変化がない、または大きくなっている場合はかかりつけ医を受診しましょう。
病院では、超音波検査やCT、MRIなどの画像検査を行い、診断の内容によっては血液検査も追加される場合があります。
まとめ
お腹、脇腹のしこりはいつ頃からあったか、大きくなったかどうか、痛みや発赤などの症状があるかどうかを問診で尋ねられます。
急速に大きくなった、または痛みや皮膚にただれを伴う場合は感染性の病気や悪性腫瘍の可能性もあるため早めに皮膚科、形成外科を受診しましょう。もし、お腹の中にしこりを感じたら内科を受診しましょう。