胸に痛みを感じると、なにか重篤な病が隠れているのではないかと心配になってしまいますよね。胸と一言にいっても、中には心臓、肺、胃、肋骨などさまざまな骨や器官が入っています。
そこで今回は、朝に胸が苦しくなることで考えられる原因と対処法をご紹介したいと思います。
朝に胸が苦しくなる原因
まず、朝に胸が痛むという方は、これから1日が始まるというのに体調だけでなく気分まで下がってしまいますよね。
さっそく、以下に朝に起こる胸痛から考えられる原因を挙げていきます。
1.肋間神経痛
肋骨に沿って走っている神経があり、この部分がなんらかの原因によって刺激されることで痛みを感じます。よく指摘されるのは、悪い姿勢のまま寝てしまったり、読書などを長時間同じ体勢で行うなどです。
2.狭心症
胸の中心部分が主に痛み、数分〜数十分程度痛みが続くのが特徴です。原因としては、心臓の筋肉に血液を送り込む血管が、動脈硬化によって正常に働かなくなってしまうことで生じます。
3.喫煙による疾患
喫煙は、血流を悪くするだけでなく、肺の疾患をも引き起こします。また、気管支にもその影響は及びます。
4.逆流性食堂炎
のどの奥や胸がチリチリと焼けるような感覚がしたり、にぎられているような痛みを感じる場合は、逆流性食道炎である可能性があります。逆流性食道炎は暴飲暴食や脂肪分の高い食事、早食いなどの生活習慣が原因となって起こります。
5.ストレス
ストレスによっても胸痛は引き起こされます。検査をしてみてもとくに異常はなかったものの、痛みを感じる場合、なにか不安ごとや過度なストレスを抱えていることも考えられます。
朝の胸の苦しみの対処法
では、朝に痛む胸を穏やかにさせる方法はあるのでしょうか。対策方法をみていきたいと思います。
まず。肋間神経痛ですが、こちらは悪い姿勢が原因となって起こる可能性が高いですので、寝ている体勢や布団が体に無理を強いていないかなど、今一度確認してみましょう。腰がしずみすぎている場合は薄いタオルをしくなどして対策を講じましょう。
そして、狭心症や逆流性食道炎は、日頃からの生活習慣が原因となって起こることがほとんどです。暴飲暴食していないか、脂肪分や糖分ばかりに偏っていないかなど、日々の食生活を見つめ直しましょう。
また、不規則な生活も体に負担をかけますので、十分な睡眠をとることも欠かせません。
そして、ストレスですが、なかなかストレスを完全に排除することは難しいものですが、手軽に運動不足とストレス発散を行ってくれ、幸せ物質であるドーパミンを出す効果のあるウォーキングなどを少しずつでも取り入れてみましょう。
そして、十分な睡眠とバランスのとれた食事は、ストレスに対処できる体つくりにも役立つだけでなく、栄養補給自体がストレス発散となりますので、食事は何よりもお薬だと思って、試してみてくださいね。
まとめ
辛い朝に起こる胸の痛み。原因にはさまざまなことが考えられます。あなたがあてはまりそうなものはありましたか?
なにごとも日々の生活の積み重ねによって起こることが少なくありません。気づいたうちから少しずつでも生活習慣の改善を行っていきましょう。