
足の爪が剝がれてきたら驚きますし、心配になりますよね。どうして足の爪が剝がれてきてしまうのか。今回は、足の爪が剥がれてきてしまう原因と対処法をご紹介いたします。
目次
足の爪が剥がれた状態について
足の爪が剝がれるとは、いわゆる〝爪甲が爪床(そうしょう)から離れて浮き上がった状態〟ですが、これを「爪甲剥離症 (そうこうはくりしょう)」または「二枚爪」といいます。
爪甲剥離症には、ごくまれに先天性な遺伝によるものもありますが、多くは後天性であり、外因、感染症、薬、あるいは、皮膚疾患や全身疾患などに伴って生じます。
爪甲剥離症について
ここでは、爪甲剥離症の原因と対処法について解説していきます。
原因一覧
外因によるもの
爪と爪床の間にトゲや鉛筆の芯などが入るなどの怪我か、マニキュアなどによる乾燥も原因になります。
感染症によるもの
カビの一種であるカンジダに感染している場合がほとんどです。
薬によるもの
内服するだけで爪甲剥離症を起こす薬もありますが、多くの場合は薬だけではなく、薬を内服した患者さんの爪甲に日光紫外線が作用することで生じる光爪甲剥離症という状態です。
病気によるもの
皮膚疾患、及び全身疾患の病気が原因となって、爪甲剥離症が引きこされることもあります。
皮膚疾患としては、乾癬、接触皮膚炎、多汗症、扁平苔癬、尋常性天疱瘡、薬疹などが挙げられます。また、全身疾患としては、甲状腺機能亢進症に伴う爪甲剥離症が最も知られています。
また、それ以外にも甲状腺機能低下症やペラグラ、糖尿病や鉄欠乏性貧血、さらには、肺疾患や膠原病、梅毒などがあります。
これらの病気については、記事の後半部分で解説していきます。
対処法
一度症状が出た爪はすぐに治ることはありません。乾燥などによる軽い症状でしたら、保湿することで改善していくと思いますが、爪が剥がれる症状がすでに出ているようでしたら、医療機関への早めの受診をおすすめします。
爪甲剥離症を伴う病気一覧
乾癬
皮膚が赤くなって盛り上がり、表面に雲母のような白い垢が厚く付着して、その一部がポロポロとはがれ落ちる病気です。
接触皮膚炎
皮膚に接触した物質の刺激やアレルギー反応によって生じる皮膚炎です。
多汗症
必要以上に汗が出て皮膚の表面が汗で濡れてしまう状態です。
扁平苔癬
四肢の関節部、陰部などに、紫紅色で平たく盛り上がった発疹が生じる病気で、痒みを伴います。
尋常性天疱瘡
前ぶれなく、健康な皮膚にいろいろな大きさの水ぶくれができる天疱瘡の内でも、大きなびらんをつくるものをいいます。
薬疹
薬剤によって引き起こされる皮膚の症状です。出現する症状は多岐にわたります。内服や注射などで体内に入った薬剤によって、皮膚の発疹を引き起こされます。
甲状腺機能亢進症
甲状腺から甲状腺ホルモンが必要以上に分泌され、全身の代謝が高まってしまう病気です。
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌が低下し、活動性が低下してしまう病気です。
ペラグラ
ニコチン酸と呼ばれるNAD+、NADH、NADP+やNADPHとして多くの酵素の「補酵素 (酵素の作用発現を助ける物質)」として作用し、生体内の酸化還元反応に重要な役割を担った水溶性ビタミンが欠乏する状態です。皮膚炎や下痢、認知症が主な症状です。
糖尿病
インスリン作用の不足が原因となって慢性の高血糖状態になる代謝疾患です。
鉄欠乏性貧血
普通は、体内の鉄の出入りはごくわずかでバランスは保たれていますが、何らかの原因でこのバランスが崩れることによって鉄が欠乏する状態です。貧血の90%以上が、この鉄欠乏性貧血が原因だとされています。
黄色爪症候群
成長の遅い黄色爪、体の浮腫、肺疾患の3つの特徴を有する症候群です。 実際には、3つ症状全てが揃うことの方が珍しく、黄色爪だけであったり、肺疾患の合併だけであったりします。
肺がん
肺に発生する色々な種類の悪性腫瘍が発生する病気です。
強皮症
皮膚が硬化することが、主症状の比較的まれな病気です。
全身性エリテマトーデス
頬などの露出部に特徴的な赤い斑点(紅斑)が現れ、徐々に広がる病気です。
梅毒
梅毒トレポネーマという細菌による慢性の全身性感染症です。
まとめ
今回は、足の爪が剥がれた時の原因・対処法と考えられる病気について解説してきました。思ったよりもたくさんの病気が関連していて驚きですね。