2月は花粉症全盛期といった感じですが、花粉症は、実は、一年中何らかの植物の花粉でなる可能性があります。
今回は、2月の花粉症の原因となる植物とその予防法についてまとめます。
目次
2月の花粉症の原因となる植物
2月の花粉症の原因となる植物は、主にスギです。とても有名ですね。その他、ハンノキなどがあります。
特に、北海道では、スギがほとんどありませんので、この時期の花粉症は、ハンノキによるものが多いようです。
スギ(ヒノキ科)の特徴と花粉症の症状
スギは日本各地、広い地域にあります。地域により花粉の飛散時期が少しずつ違うものの、2月〜4月頃が飛散量が多く、スギ花粉による花粉症の症状が出る人が多くなります。
スギは、山にあり、高い所から花粉が飛散するため、風に乗って、数十キロ先まで花粉が飛ぶこともあります。
スギ花粉症の症状は、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどがあります。また、スギ花粉症の人が、トマトを食べると、唇や舌、喉など口の中が腫れたり、かゆくなる口腔アレルギー症状が現れることがありますので、注意が必要です。
ハンノキ(カバノキ科)の特徴と花粉症の症状
ハンノキは、カバノキ科の樹木で、1月から4月頃が飛散時期と言われています。北海道では、スギ花粉と同じ頃が花粉の飛散量が多い時期になります。
ハンノキ花粉症の症状は、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりに加えて、咳の症状が強く出る場合があり、ひどい場合は、咳喘息や喘息になる場合もあり注意が必要です。
さらに、ハンノキ花粉症の人が、リンゴやモモ、サクランボなどのバラ科の果物やキウイなどを食べると、口腔アレルギー症状を起こす場合があります。
口腔アレルギー症状とは
近年、花粉症の人に、口腔アレルギー症状が見られるケースが増えています。
口腔アレルギー症状とは、花粉症の人が、ある種の食物(主に特定の果物や野菜)を食べると、15分以内に、口の中がかゆくなったり、腫れたりする症状で、顔や全身に症状が出たり、喘息をひき起こしたり、重篤になる場合もありますので、注意が必要です。
花粉症は、花粉がアレルギーを起こす原因物質(アレルゲン)で、身体がアレルギー反応を起こして、症状が現れます。
口腔アレルギー症状を起こす原因は、アレルゲンの花粉のタンパク質と果物や野菜のタンパク質がよく似ていて、同様にアレルギー反応を起こすためです。
以下の記事では季節別の花粉症の原因となる植物の詳細をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
予防法
花粉症を予防するには、花粉との接触を出来るだけ避けること、事前にアレルギー反応が起きないよう対策しておくことが重要です。
1.マスク、メガネ、帽子で完全装備
外出時は、マスク、メガネ、帽子をつけて、花粉との接触を避けましょう。
マスクやメガネは、花粉防止用の肌とのすき間がないタイプが、より効果的に鼻や目に入る花粉の量を減らすことができます。
2.玄関前で花粉を払い落とす
室内に花粉を持ち込まないように、玄関前で、帽子や髪の毛、衣類、靴についた花粉を払い落としてから、中へ入りましょう。
また、外出時の衣類は、花粉の付きにくいスベスベの素材がおすすめです。
3.手洗い、うがい、洗顔をする
外から帰ったら、手洗い、うがい、洗顔を行って、肌についた花粉を洗い流しましょう。シャワーを浴びるとより良いですね。
4.花粉の飛散量が多い日は室内にいよう
特に、晴れた、風の強いは、花粉の飛散量が多くなります。そんな日は、出来るだけ、外出を控えて、室内で過ごすと良いです。
5.初期療法を行う
あらかじめ花粉症になることがわかっている場合は、花粉の飛散時期の2週間ほど前から抗アレルギー薬の服用を始めると、症状が軽く済むと言われています。
早めに眼科や耳鼻咽喉科を受診して、準備しましょう。
こちらでは花粉症の予防法をまとめた情報を提供しているので、ぜひご覧ください。
まとめ
花粉症は、花粉に対する過剰な免疫反応によって引き起こされます。睡眠不足やストレスは、免疫のバランスを崩しやすくなります。
普段から、栄養バランスの良い食事を心がけ、睡眠をしっかりとり、ストレスはためずに発散するように心がけましょう。
では、花粉症におすすめの市販薬も見ていきましょう。