スギ花粉が飛ばなくなったのに、目の痒みや鼻水・鼻づまりが治らないという方は、もしかしたら、スギ以外の花粉が原因になっているかもしれません。そんなわけで、今回は、5月の花粉症について解説していきたいと思います。
目次
5月の花粉症の原因となる植物
花粉症を引き起こす原因となる植物は、スギ以外にもたくさんあります。
そして、5月の花粉症の原因となる主な植物には、カモガヤやオオアワガエリなどのイネ科の植物があります。その他、ヒノキ(ヒノキ科)やシラカンバ(カバノキ科)、イチョウ(イチョウ科)などがあります。
植物別の特徴
5月の花粉症の原因となる植物は、さまざまなものがありますが、それぞれの特徴をまとめます。
花粉症の症状は、スギ花粉症と同様に、目のかゆみやくしゃみ、鼻水、鼻づまりが見られます。
そして、近年増えているのが、花粉症の人がある一定の食物を摂取すると、15分以内に、口の中が腫れたり、かゆくなったりする口腔アレルギー症状を起こす場合があります。さらに、顔や身体全体がかゆくなったり、喘息を誘発する場合もありますので、注意が必要です。
口腔アレルギー症状が起きる原因は、アレルギーの原因となる花粉のタンパク質と果物や野菜のタンパク質がよく似ているため、身体がアレルギー反応を起こすためと言われています。
1.イネ科の植物
イネ科に分類される植物の多くは、河川敷や道端に多く生息する雑草で、さまざまな種類がありますが、5月に花粉の飛散量が多いものには、カモガヤやオオアワガエリがあります。
樹木に比べると、イネ科植物は背丈が低いため、花粉は数10mくらいしか飛びません。
イネ科植物による花粉症の症状は、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、に加え、咳や皮膚のかゆみなど、全身に症状が出やすいのが特徴です。
イネ科の植物の花粉症の人は、小麦にアレルギーを起こす場合もありますので、注意が必要です。
2.ヒノキ(ヒノキ科)
花粉症の原因といえば、スギとヒノキの花粉は有名ですが、ヒノキの花粉は、スギ花粉よりも少し遅れて飛散し始めます。
ヒノキ花粉症の人は、トマトにアレルギーを起こしやすいと言われています。
3.シラカンバ(カバノキ科)
カバノキ科のシラカンバは、4月中旬から6月初旬までが花粉の飛散量が多い時期になります。
カバノキ科の樹木の花粉症の人は、リンゴやモモ、サクランボなどのバラ科の果物やキウイなどを食べると口腔アレルギー症状を起こしやすいと言われています。
4.イチョウ(イチョウ科)
街路樹としてよく見かけるイチョウも花粉症の原因となります。
5月が開花時期となり、その時期に花粉も飛散します。
イチョウの花粉症の人は、銀杏(イチョウの種子)を食べると、口腔アレルギー症状を起こす可能性がありますので注意が必要です。
以下の記事では季節別の花粉症の原因となる植物の詳細をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
5月の花粉症の対策
花粉の種類が違ったとしても、対策方法は通常の花粉症と変わりません。
簡単にできる対策法としては、
- マスクを着用する
- 保護めがねを使用する
- 外出後は手洗い・うがい・洗顔を実行する
などです。
コンタクトレンズを着用している場合は、こまめに目薬を使用することも必要になってくるでしょう。目に入ってきた花粉を洗い流すためには有効な方法です。
また、コンタクトレンズよりもメガネを着用したほうが、花粉症による目の充血やかゆみを軽減させることができます。コンタクトレンズを着用していると涙が出にくくなるので、花粉を洗い流しにくくなるからです。
こちらでは花粉症の予防法をまとめた情報を提供しているので、ぜひご覧ください。
最後に
5月の花粉症の原因となる花粉は、ヒノキ花粉やイネ科植物の花粉です。花粉症を引き起こすイネ科植物の詳細情報が欲しいと望む人が多いかもしれませんが、イネ科植物に関しては種類が豊富すぎて、紹介しきれません。
また、どの花粉に対してアレルギーが起きてしまうのかという点でも個人差が大きすぎるために、詳細な紹介は不可能です。
最も効果的な方法は、アレルギーを引き起こす花粉に近づかないことですが、どこをどのように飛び回るのか不明なものに注意できるはずもありません。
そのため、対策としてはマスクやメガネの着用で花粉との接触を減らすようにするのがお勧めです。
他の季節で流行する花粉もありますので、どのような花粉が飛来するのか、チェックするようにしていきましょう。
では、花粉症におすすめの市販薬も見ていきましょう。