山登り、ハイキング、河川へのレジャーにはマダニに要注意!夏場はマダニによる被害が最も多くなる季節です。重症化すると死に至ってしまうケースもあります。お出かけする前に、きちんとマダニ対策を知っておきましょう。
どこに行くときに注意すればいいの?
マダニは普段、山や河川、田んぼや畦道などの草むらに生息しています。近くの公園でピクニックをする場合でも、そこにマダニが潜んでいる可能性があるのです。
マダニの被害とは?
マダニに皮膚を咬まれると、直後はチクリとした痛みがあり、数日後にかゆみや倦怠感などを発症します。自覚症状が出ないケースもあります。
しかし、「SFTSウイルス(重症熱性血小板減少症候群)」を持つマダニに咬まれると発熱、嘔吐、下痢、腹痛などの症状を発症します。重症化すると死亡してしまうこともあります。
予防はできるの?
マダニは葉の裏などに隠れており、ヒトや動物が触れると乗り移ってきます。草が生い茂る場所に入るときは肌の露出をなくすことが被害を防ぐことになります。
長袖、長ズボン、長靴、登山靴、帽子や手袋などを着用するのが良いでしょう。忘れがちですが、首回りの露出を防ぐため、タオルを巻くのも効果的です。サンダルを履いて草むらに入るなどの行動は、絶対に避けましょう。
同類のツツガムシを忌避する「虫よけ剤(衣服に塗布するタイプ)」も販売されており、マダニにも忌避効果があることが確認されています。
残念ながら、マダニを完全に防ぐわけではありません。何より、皮膚に乗り移られない装備を徹底するようにしてください。
対策できることは?
もしも、咬まれてしまった時のために用意しておくべきものを紹介しておきますね!
- 虫よけスプレー:アルコール成分が入っているものを選んでおきましょう。
- 殺虫剤:マダニに塗ると、殺虫成分でうまく取れることもあります。
- コットン数枚:アルコールなどを吹きかける、または塗布する際に必要になります。
- 綿棒:殺虫剤をマダニに塗布、または外す際に使用します。
- ワセリン:マダニに直接塗って窒息させるときに使用します。
- 酢:コットンに染み込ませ、マダニに被せる際に使用します。
山などに出掛ける時は、以上のグッズを組み合わせて準備しておけば、もしもの時に被害を小さくすることができます。外出する前に確認しておきましょう。
まとめ
マダニに咬まれてしまったら、必ず病院で診察を受けてください。その際は、皮膚科を受診します。発熱などの症状がない場合でも、数日後に発症するケースも多くあります。
外で遊ぶのが気持ちのいい夏だからこそ、草むらに寝転がるときはレジャーシートを忘れずに。楽しい時間を過ごしてください。