腸炎ビブリオとは、食中毒の中でも比較的ポピュラーな菌で夏場を中心になる食中毒としても有名です。食中毒はなるととても辛いです。
体力がないお年寄りや乳幼児などは死の危険もある怖いものでにあります。ここでは、知っておけば必ず役に立つ!腸炎ビブリオのによる食中毒の症状や治療法を紹介したいと思います。
腸炎ビブリオとは
腸炎ビブリオは、魚介類の生食で主に感染する食中毒のひとつで、夏場に多く発生します。
真水の水道水に弱く、洗い流すことで簡単に死滅できる菌ですが、塩分などで増殖しやすいのが特徴の菌で、夏場などの気温が高い状況下では大腸菌などの菌の2倍のスピードで増殖することができる菌です。
間水で洗い流さずに放置されたまな板や、包丁などは一気に菌が増殖してしまうので、調理をしたらその都度洗うように心がけることや、生ものと野菜などの食品ごとにまな板を使い分けるなどの工夫をすることが食中毒の基本的な予防方法です。
感染した場合の症状は?
基本的に腹痛や下痢など、一般的な食中毒の症状と同じです。摂取後10~24時間程度で発症し激しい腹痛や嘔吐、下痢などの症状がでてしまうので脱水症状に気を付けてください。
腹痛はとにかく激痛で耐えがたいほどです。水下痢や血便も見られることもあり、体内の菌を出し切ることで2日程度で回復するでしょう。
細菌を早く外に出すために分泌液を多く出して早く外に出そうと体が反応することで急激に大量の水下痢を発生します。
この下痢を「分泌性下痢」といい主な下痢の成分は水分なのです。この体の作用が辛いでしょうが一番効果的に早く体外に菌を出す方法なので下痢止めなどは飲んではいけません。
治療はどのように行うの?
基本的には、体内の悪い菌をすべて出し切ってしまうことを優先するので特別な薬は使いません。しかし、脱水症状の可能性がある人は輸液などで、水分補給をして後は、菌を出し切ることが一番の治療法です。
まとめ
食中毒の基本は予防することで大幅にかかる可能性を減らすことができます。夏場は気温が高いことから特に食中毒になりやすく注意が必要ですがどの季節にしても食中毒にはかかる可能性はあります。
予防法として、生ものは早く食べる、冷蔵庫での保存、調理した食器の徹底洗浄。これだけでも大幅に食中毒になる危険性を減らすことができます。腸炎ビブリオは特に菌の増殖が速い菌でもあるために、注意して調理を行うようにしましょう。