ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠といったユーラシア大陸の砂漠地帯から砂が飛んでくる黄砂ですが、黄砂を吸い込んでしまうとどのような健康被害が出るのでしょうか。ここでは、黄砂からくる症状を一覧にして見ていきたいと思います。
咳・鼻水・くしゃみ
黄砂が鼻や口から侵入することで、埃っぽいところにいるのと同じような症状が見られます。
マスクを着用することで対処可能ですが、黄砂の大きさは最小で0.5μmとかなり小さいものもあるので、超微粒子対応のものを着けましょう。
また、時期的に花粉症を間違えることもあります。花粉症用の薬を飲んでも全く改善されない場合は、花粉ではなく黄砂が原因となっていることがあります。
気管支喘息
先ほどと同様、鼻や口から入り込んだ黄砂が気管支にまで達して、気管支喘息を発症することがあります。こちらもマスクで対処可能です。
発熱
黄砂が原因となりアレルギー症状(黄砂アレルギー)を発症することがあります。そして、このアレルギー症状の1つとして、発熱することがあります。
肺炎・気管支炎
肺や気管支に入り込んだ黄砂が、炎症を起こしてしまうことがあります。また、既にこれらを発症している場合は、症状が悪化することがあります。
目のかゆみ・充血
黄砂が目に入ることで、目のかゆみや充血といった症状が出ることがあります。さらに、結膜炎を発症することもあるので、注意が必要です。
湿疹
先ほどの黄砂アレルギーの症状の1つになります。湿疹や皮膚のかゆみが出てきた場合には、市販の飲み薬や塗り薬で対処するか、病院に行くかしましょう。
その他
上記以外にも、黄砂に付着した有害物質や汚染物質が肺から血液中に吸収されることで、心臓や脳をはじめ、全身の至るところに症状が出ることもあります。下記はその一例になります。
- 疲労
- 耳鳴り
- 尿路結石
- 腎炎
- 頭痛
- 関節痛
- 腱鞘炎
- 免疫力低下
- 脳力低下
最後に
「黄砂って言ったって、ただの砂でしょ?」と思うかもしれませんが、それでも注意する必要です。特に黄砂には、工場の排気ガスや放射性物質といった砂以外の物質が付着していることが多くあります。
それらの物質が付着した黄砂が体内に入り込むことによって、上記以外にも癌や心臓病など様々な病気を発症する可能性があります。
ですので、黄砂の飛散がひどい場合、外出を控えたり、出かけるにしてもマスクやゴーグルを着用して、体内に黄砂を入れないようにしてください。