ブヨは人間などの哺乳類の皮膚を噛みちぎり、血を吸う衛生害虫に指定されています。蚊と同じでメスが新鮮な血を求めます。ブヨは真冬以外の季節に生息し、3月から9月頃に活動します。
ブヨは蚊と違い対策をして入れば、刺されることを防ぐことができます。ここでは、そんなブヨの虫刺され跡への対処法や治らないときはどうすればいいのかについてまとめていきます。
目次
ブヨに刺された時の症状
ブヨに刺されるとひどい痛みやかゆみが現れます。これはブヨが皮膚を噛みちぎることが原因です。噛みちぎる時には麻酔成分を先に皮膚の中に注入する為、噛みつかれても気がつきません。
ブヨは皮膚を噛んだ際に皮膚の中に「アレルゲン成分」を含む酵素毒を残します。この酵素毒は即効性がありません。症状は早くて数時間後から痒みが現れます。
ブヨに刺された跡の特徴
- 小さな出血点が残る
- 血がにじんでいる
- 小さな赤い斑点の腫れが2~3倍に腫れあがる
- (重症の場合)水ぶくれになる
これらの症状以外にも、頭痛や発熱などの体の症状も現れることがあります。また、ブヨに刺された箇所が30ヶ所以上ある場合は生命の危機となります。刺された箇所が多い場合は、早急に皮膚科や緊急病院で治療を受けましょう。
ブヨに刺された跡の対処法
毒を絞り出す
噛まれた直後であれば大人の爪で毒素を絞り出すことが可能です。また、ドラックストアーで販売されている、注射器状のものが確実に毒素を絞り出す時に役立ちます。
患部を温める
ブヨの毒素は熱に弱いため、毒素を絞り出した後に患部を拭いてから温めます。この方法は刺された直後に効果的なので、数時間以上経つと逆効果です。目安として、痒みが出る前に行いましょう。使い捨てのカイロを使用すると便利です。
効果のある外用薬を塗る
ブヨの酵素毒は虫刺され用の痒み止めでは効果がありません。ステロイド系の外用薬の(抗ヒスタミン剤成分を含んでいる)ステロイド軟膏が効果的です。
受診をする
ブヨの酵素毒の症状には、「ブヨしこう症」という名前が付けられています。激しい痒みや腫れ、発熱がみられた場合は早急に受診しましょう。受診をする場合は、どこで噛まれたのか・どんな症状なのかを詳しく医師に伝えましょう。
予防法
- 色味のある服を着ましょう
- ブヨは暖色系を好みます。明るい色を身に付けるようにしましょう。
- 殺虫剤スプレーを使用しましょう。
- 撃退することが可能です。
- ブヨに効果的な蚊取り線香を使用する。
- 室内で使用するには有効的ですが、アウトドアで使用する際はあまり効果が期待できません。
- 虫よけ用品を使用しましょう。
- 市販の虫よけ用品を使用しましょう。(スプレー対応や手や足にするバンドタイプもあります。)
*赤ちゃんがいる場合は虫刺され対策を必ず行いましょう。
治らない時はどうすればいいの?
- 患部を冷やし、掻かないようにしましょう。
- 患部をガーゼで覆い感染を防ぎましょう。
- 飲酒や喫煙を避けましょう。
- ビタミンCを積極的に取りましょう。
- 受診をして内服薬を処方してもらいましょう。
まとめ
近年では虫さされが原因で死亡に繋がること可能性があり、早期の処置が重要になります。ブヨに刺されてから処置までが遅くなると、症状が重症化し治療に時間がかかる場合もあります。虫刺に刺されない対策を行うことが大切です。早めの受診をすることをお勧めします。