爪の病気は巻き爪がよく知られていますが、それだけではありません。爪は健康のバロメーターといも言われます。
爪の状態について日頃から意識することで体全体の健康状態を知ることにつながり、病気の早期発見にもつながります。
さらに、現時点で何も問題ないと思っていてもあらかじめ知っておくことで様々な病気の予防に役立ちます。ここでは、そんな爪の症状の1つ、反り爪の原因や治療法についてまとめていきます。
反り爪とは
反り爪とは文字通り爪が反っていることですが、反っている方向が巻き爪の逆、つまり手のひらを下向きにして爪を横から見たとき、爪の先端部分が上を向いた形で反っている爪のことです。
ピーナッツやアーモンドの断面を横から見ると下向きのアーチ状にカーブしていますが、ちょうどこの反対のカーブで反りかえっている爪です。
この状態で爪を切ると深爪になりやすく、細かい作業をしづらくなったりします。どちらかと言えば手の爪に症状が現れることが多いのですが、足の爪も反り爪になることがあります。
反り爪の原因
反り爪の原因とは簡単言えば、栄養不足です。日頃の食生活の影響が大きいのです。では、どんな栄養をとればいいのでしょうか?
爪は皮膚の一部ですからタンパク質から成っています。タンパク質のなかでも爪に大切なのはケラチンという繊維タンパク質です。
このケラチンが不足すると爪の硬さが不足してしまい上に反ってしまうのです。また爪自体は呼吸をしないので体内の血液から酸素を送る必要があり、それに重要な役割を果たすのが鉄分です。
反り爪の治療法
爪先に矯正用のチップを取り付けるなどの方法もネイルサロンで行われてはいますが、まず根本的な原因を考えると日頃の食生活の改善が必要です。
爪の角質を構成しているケラチンはシスチンというアミノ酸を多く含有していますから、シスチンを多く含む食べ物を摂取することです。
特に豆類、穀類、豆類、麺類などに多く含まれていますので、これらが普段の食生活でバランスよく摂取されているかをチェックしてみましょう。
ただし、他の食物にもシスチンを含むものはたくさんありますので、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。
シスチンだけでなく、ビタミンAはケラチンを作るのに重要な役割を果たしますし、鉄分も血液のなかで体内に酸素を送り届けるのに大切なヘモグロビンに関係しますので、貧血気味の人は鉄分の摂取が適切かの確認も必要です。
ただし、過剰摂取は禁物です。必要なシスチンはバランスの取れた食生活を心がけていれば十分に摂取できます。
まとめ
以上のことからわかるように、反り爪の場合、巻き爪のように一般的な矯正用グッズは販売されていません。反り爪を無理に自分で矯正しようとするのは時間の無駄です。まずは食生活を見直しみることからはじめるのがお勧めです。