
皆さんは「ばね指」という疾患をご存知でしょうか。指の関節に起こる症状の一つで、悪化すると日常生活にまで影響が及ぶ症状で、早期の診断と治療が望まれます。
そこで今回は、ばね指の原因と症状を一覧にしてご紹介したいと思います。
目次
なぜばね指になってしまうのか
ばね指とは、その名のとおり、指を伸ばそうとする時にばねを縮めた状態から放った時のようにピーンとはねるように伸びてしまったり、その際痛みを感じるような症状がみられます。
原因としては、糖尿病や透析患者、腱が生まれつき短い、産後・閉経後などの女性、指を酷使するシチュエーションの多い方、指をよく使うスポーツや仕事をしている方などにみられます。
指には関節があり、曲げたり伸ばしたりするために、屈筋腱(くっきんけん)という部位とそれを守る滑膜性腱鞘(かつまくせいけんしょう)という部分が存在します。指をスムーズに動かすためには、滑膜性腱鞘がトンネル状にある靭帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)という部分を通過して行われます。
しかし、この部分が指の使いすぎや病気由来などによって摩擦が繰り返されてしまうと、炎症が起き、滑膜性腱鞘や靭帯性腱鞘の両方、またはいずれかが肥厚(腫れて厚くなってしまう状態)してしまうことで指の駆動がスムーズにいかなくなり、痛みや指の動かしづらさを生じてしまいます。
ばね指の症状一覧
では、ばね指になるとどのような症状が起こるのでしょうか。症状別にご紹介したいと思います。
1. 指の曲げ伸ばしがうまくいかない
指を曲げようとする際にカクカクとした感覚を覚えたり、伸ばそうとする時に途中で止まってしまったり、その時点で無理やり伸ばそうとすると、縮めていたばねを放ったときのようにピーンっとなってしまったりといった症状が見られます。
2. 痛み
指を動かす際に痛みを感じることがあります。
3. 指の付け根に違和感
ばね指の初期〜中期にみられる症状です。
4. 曲げた指が戻りづらい
指を曲げてから戻るまでに違和感を感じるなどの状態がみられます。
5. 自力で指の運動が不可能になる
ばね指の中期〜重症化したステージでみられる症状で、自分の意思で動かそうとしているのに指が全然動かなかったり、片方の手のサポートが必要な際にみられます。
まとめ
ただ動かしにくいだけで、ほかの指は動くからと看過しがちなばね指。放っておくと自力で動かせないような状態に陥ってしまうこともあります。自然に治ると思い放置せず、重症化させないためにも早期に形成外科の受診をして治療を行うようにしましょう。