喉が痛いと思っていたら、耳まで痛みが響くようになってきてしまったということはありませんか?喉と耳が同時に痛くなることもありますよ。ここでは、喉と耳が痛いときに考えられる原因と治し方についてまとめていきたいと思います。
原因
喉と耳が痛くなる原因として考えられるのは、多くは「扁桃腺炎」です。
扁桃腺炎とは、口を大きく開けた時に喉の奥の左右に見られる扁桃腺というところが炎症を起こしている状態です。ウイルスや細菌の感染、乾燥や疲労などが原因となって炎症を起こして腫れます。
唾や食事を飲み込む際に喉に痛みを感じます。そのほかの症状としては、発熱、頭痛、だるさ、関節痛、寒気などがあります。
では、なぜ喉の病気で耳まで痛くなるのでしょう。その理由は神経によるものです。脳神経の中の迷走神経という神経は、耳を通り、喉や気管支、肺、心臓、消化器など様々な器官と繋がっています。
耳ツボマッサージが全身に効果がある理由がこれです。ですので、耳には異常がなくても他の器官の異常を痛みとして感じるのです。このような痛みのことを放散痛と言います。
治し方
次に喉と耳が痛い場合の治し方についてですが、根本的には病気を治すしかありません。
つまり、内科や耳鼻咽喉科に受診し、病気に合わせた治療薬を処方してもらうことです。喉の腫れがひいて炎症がおさまれば、痛みも自然と消失します。
とは言っても、すぐに病院に行けない場合もありますし、薬を処方されてもすぐに良くなるわけではありませんよね。そこで、なるべく痛みを軽減できる方法をご紹介します。
喉と耳が痛い時、一番困るのが、唾や食事を飲み込む時ではないでしょうか?そのせいで、食事がとれずに体力が落ちてしまうこともあります。
ですから、唾や食事を飲み込む時は、ゴクリとするのではなく、なるべくそっと、喉が動かないようにするのがコツです。しかし、ずっと何回もするのは大変でしょうから、オススメは鎮痛剤の服用です。
市販の痛み止めでも構いませんので、一回飲み込む痛みを我慢して薬を飲めば、しばらくすると痛みが和らぎ、食事が取れるようになります。
また、その他の方法として、喉から耳の後ろににかけて湿布を貼る方法があります。湿布には消炎作用や鎮痛作用がありますので、スーッとすると同時に痛みも軽減されます。
まとめ
喉も耳も痛くなると食事をするのも喋るのも億劫になりますよね。そんな時は、痛みを我慢するのではなく、なるべく和らげる方法を選択するのが良いでしょう。
今回ご紹介した、どちらの方法も、用法や用量はきちんと守り、特にお子さんの場合は、医師や薬剤師に相談の上で選択してくださいね。