
指の関節に生じる障害の一つのばね指は手指をよく使う方に起こりやすい症状です。女性の方に多いと言われていますが、日常的に手指を酷使する仕事の方や野球やゴルフといったスポーツをする方にも起こる可能性があります。
ばね指は早期発見・早期治療が重要ですが、その治療法にはどのようなものがあるのかをみていきたいと思います。
ばね指の治療法一覧
病院を受診して「ばね指」と診断されても、いきなり手術ということにはほとんどの場合なりません。よほど重症でない限り保存療法が選択され、手術以外の治療法でよくならないか様子を観察していく事が多いようです。
保存的療法
1.安静
ばね指の大きな原因は指の使い過ぎによるものです。指を使わないように出来るだけ安静を保つようにする事が大事です。
現実的には自分の意識だけで安静を保つという事は難しいですので、テーピング、サポーター、装具を使用し炎症を起こしている部分の動きを制限して痛みを和らげ悪化を防ぎます。
2.注射
安静だけで症状の改善が見られない場合はステロイドによる注射療法が併用される事もあります。
ステロイドは優れた消炎作用があり、症状が比較的軽くばね指になってからの期間が短い人に効果があります。特に装具により安静を保てている状態だと効果が出やすいようです。ただし、副作用の懸念があるため何回もできるものではないというデメリットがあります。
3.物理療法
温熱療法やレーザー療法が物理療法と言われている治療法になります。
温熱療法は腱や靭帯に含まれるコラーゲンの弾性を高め痛みを和らげます。レーザー療法は痛みがある周囲の血液循環を良くし痛みを感じさせる物質を取り除きます。
手術療法
保存療法を大体3か月くらい続けても改善が見られない場合手術療法が選ばれます。手術には腱鞘切開術と内視鏡手術の二つがあります。
腱鞘切開手術は皮膚を切開し直接腱鞘の状態をみながら行われます。手術時間は15分ほどで日帰りでできます。
内視鏡手術は数ミリ皮膚を切開し、そこから内視鏡の管を入れ発症部分を確認し、メスで患部を切開していく手術です。切開する傷が小さいので縫合の必要はなく日帰りでの治療が可能です。
どちらの手術の場合も術後はリハビリが必要です。
まとめ
ばね指を含む腱鞘炎は早い段階で治療を開始することが大事です。軽症のうちの早い段階で治療を始められれば保存療法で改善していく可能性があります。重度になると手術療法が必要になり、リスクも高まりますしその後のリハビリなどで治癒までの時間がかかる事になります。
指に違和感を感じた時には、放置せずに早めに病院を受診し治療を受ける事が大事な事です。