
便は栄養素が吸収された後に残る食べ物の残りカスではありますが、食道から胃・十二指腸・小腸・大腸と人体の消化器の正常な働きの末に生じるものでもあります。そのため検便は、消化器や人体内の内臓組織の状態など、多くの情報を持つ大切な検査です。
1日の排便量と排便平均回数の平均
標準的な1日の排便回数は1-2回。通常1日に排出する便の量は、成人男性で160-200g、成人女性で120-170gですが、この便の量は便に含まれている水分量によって、大きさ・重さが変化します。
便は全体の約1/3が食物繊維や消化器・臓器などの細胞組織・腸内細菌で占められています。残りの約2/3は全て水分です。
水分不足は便の出に影響を及ぼします。検便では、基本的に連続する2日分の便を採取するケースがほとんどです。
検便の正しいやり方
洋式トイレが当たり前の世の中。どうやって便を採取すればよいのでしょうか。
逆座り方式
手順
- 便器の水がたまっていない部分にトイレットペーパーを敷く
- 下半身裸になる
- 前後逆向きで便器に座る
- トイレットペーパーの上に排泄する
- 便を採取する
便座に逆向きに座るという方法です。しかし、この逆座り方式には欠点があります。
- 水が多いタイプのトイレでは使えない
- 便座の形状によっては逆向きに座れない
- 重みで便が板を滑り落ち水没
- 便を採取する時便座を離れると、センサーで流れてしまう
- 下半身裸になる・トイレットペーパーを敷くのが面倒
便キャッチ方式
手順
- 便座に普通に座る
- 検便キット(採取棒)を準備し利き手に持つ
- 逆の手には、トイレットペーパーを厚めに巻いておく
- 少し便を出す・途中で切る
- 便をそのまま左手でキャッチ
- 便を採取する
この、便キャッチ方式のコツは、便を出しすぎないという事です。検便の便は、少量でOKなのです。ですので、1-2cm出たなと感じたら肛門に力を入れて、便をいったん切ってください。それを左手で受けて採取します。
便もぎ取り方式
肛門から出た便の先をもぎ取るようにして、採取する方法です。素手でやると気持ち悪いので、手にはトイレットペーパーを巻いてください。トイレットペーパー以外ですと、使い捨て手袋でできます。
何日前から保管可能か?
まず、保管場所について説明します。「冷暗所」と書かれていると思います。冷たく暗い場所といえば冷蔵庫が最適です。しかし、冷蔵庫で保管するには抵抗があるかと思います。
そんな場合は、検便容器をビニール袋などにしまい、タッパーなどの容器に入れておくと、ずいぶんましに感じると思います。そして、保管温度について説明します。
冬場は、玄関先などの風通しがよく、暖房器具などの熱が届かないところであれば数日程度なら問題なく保管できるでしょう。
夏場は気温が高く保管できる期間が少し短くなってしまうようですので、直射日光の当たらない、できるだけ涼しい場所に保存しておくようにしてください。
そして、何日前から保存可能かという事ですが、5-7日間が保管の限界です。できれば3日以内に採取したものが好ましいので、提出期限に合わせて計算してください。
まとめ
今や洋式トイレが当たり前の社会になりました。こういった検査の際は和式トイレが望ましいですが、なかなかないですね。
ですから、事細かに書いていきました。検便検査も需要なものなので、しっかり採取して早期発見に繋げてくださいね。