
明日のことが気になって眠れないというのは誰にでも経験があると思います。その日だけなら問題ありませんが、これが毎日続くとなると辛い以外の何物でもなくなります。今回は、緊張して眠れない理由と対処法について解説していきます。
目次
緊張して眠れなくなる理油
緊張をし過ぎる「過緊張」という状態になることで眠れなくなることがあります。
過緊張とは
心と体の緊張が継続してしまい、緊張を緩めたくても自分で緩めることが出来なくなってしまっている状態のことを言います。身体が疲れる原因が緊張になってしまい、緊張が続くことで身体がリラックスする事はなくなってしまいます。
早く目覚めてしまうことも…
朝目覚まし時計がなる前に目が覚めてしまうことはありませんか?これは「遅刻できない」「この時間に会社・学校へ行かなければならない」と常に緊張している状態なんです。眠っている間も緊張している状態で、ストレスを溜める前兆とも言われています。
主な過緊張の症状は?
- 寝つきが悪い・途中で目が覚める
- 朝起きた時に肩が凝っている
- マッサージをしても解れない酷い肩こり
- 身体がだるいや倦怠感が強い
- 喉や胸のつかえ
- 動悸
- 暑くないのに発汗が酷い
- 暑くもないのに身体が火照る
- 女性では冷え性
上記のようなものが挙げられます。これらの症状が複数ある場合は要注意です。ですが、過緊張は病気ではありません。「未病」の状態で、放置すると睡眠障害やうつ病などの本当の病気を呼んでしまいます。
自律神経が関係しています!
人間には自律神経があり、毎日の生活サイクルを支えています。起床から日中の活動期には交感神経が優位に働き、仕事や学校、家事など積極的に身体や脳を動かします。
夕方から夜になると疲れた身体を休めようと副交感神経が優位になります。心身をリラックスさせ眠りへと導きます。
ずっと緊張状態が続くと?
緊張は脳を興奮状態にし、常に活動状態にしてしまいます。そのため夜になると副交感神経が優位になるべきところが交感神経に負けてしまい、身体を休めることが出来なくなってしまいます。
当然交感神経優位のままでは眠ることが出来ません。眠れたとしてもその眠りは浅く途中で目が覚めたり、翌朝起きても疲れが残っていたりします。
過緊張は自律神経が乱れると起こりやすいと言われますが、過緊張から自律神経が乱れることもあります。どちらが先かは断言できません。
交感神経優位が続くことで生まれてくる副産物
交感神経優位が長期化するとアドレナリンの分泌が続き、アドレナリンに反応するレセプターを持つ白血球の中の1種顆粒球が増加します。顆粒球は細胞内に細菌を取り込み、タンパク質を破壊する酵素で細菌を破壊し消化します。
この顆粒球が増えすぎると暴徒化し人間には必要な細菌(ピロリ菌)まで敵とみなし攻撃しはじめ、その戦いの激しさから胃や大腸の粘膜が傷つき、胃潰瘍や潰瘍性大腸炎を引き起こします。軽いものでは膿を持った大人ニキビや口内炎もこの反応の1つです。
交感神経優位が続くと副交感神経が下がったままになります。副交感神経が優位の時に分泌されるアセチルコリンが分泌されなくなってしまいます。そしてアセチルコリンに反応するリセプターを持つリンパ球の数が減少してしまいます。
リンパ球はウイルスに抵抗するために必要な白血球です。リンパ球が減少することで風邪やインフルエンザなどのウイスル性の病気にかかりやすくなります。またリンパ球の減少で人間の常在ウイルスが増加し始め、ヘルペスや帯状疱疹が発症しやすくなります。
一度乱れた自律神経を元に戻すのはそう簡単なことではありません。自分の意思で切り替えることが出来ない神経ですので、切り替える努力がある程度必要になります。ですが気負ってしまってはダメなので、深く考えずリラックスする時間を取る事です。
対処法
それでは、副交感神経を優位にするためにおすすめの対処法を紹介しておきます。
ぬるめのお風呂にゆっくり入る

リラックス効果があるアロマなどを入れて入浴するのも効果的です。
リラックスできる音楽を静かに聴く

クラシックなどα波を多く出す音楽を、静かに何も考えず目を瞑って聴いてみてください。
夜にパソコンやスマホを使いすぎない

スマホやパソコンからは強いブルーライトが出ています。この光を近距離で見続けると脳は覚醒してしまいます。寝る2時間前には使用を控えるようにしましょう。
間接照明などを利用して薄暗くする

明るすぎる光は交感神経を刺激します。お風呂上りから布団に入るまでの間は間接照明を利用して薄暗くする事で副交感神経を優位にします。
この他にもバランスのいい食事や、早寝早起きを心がけるなど、古来からの人間本来の生活スタイルを心がけてみてください。
まとめ
電子化が進み便利になった反面、コミュニケーションは減り、人間本来の生活スタイルは崩れてしまった現代社会です。今一度ご自身の生活スタイルを見直し、夜はゆったりとリラックスできる毎日を送れるようにしてみてください。