
目が乾くドライアイに比べて、口の中が乾くドライマウスについてはよく知られていないようです。ドライマウスとは文字通り口の中が乾くことですが、口の中が乾くという症状はさまざまな原因が背景にあります。
また、症状の度合いによっては生活に支障をきたすこともありますので、対策についてぜひ知っておきたいものです。ここでは、口の中が乾く原因や対策についてまとめていきます。
口の中が乾くのはなぜ?
口の中には通常唾液腺から唾液が分泌されており、この唾液はとても重要な働きをしています。たとえば、殺菌作用により虫歯を防ぐ働きもあります。
口の中が乾くということは唾液が正常に分泌されていないことが原因で、さまざまなトラブルの原因となるのです。なぜ唾液が正常に分泌されなくなるのでしょうか。主な原因は以下の通りです。
薬の服用によるもの
向精神薬や抗アレルギー剤、風邪薬、などには抗コリン作用という口の中の唾液の分泌量を抑制する働きをする薬があります。これらの薬の服用がドライマウスの原因となっている場合があります。
服用している薬を変更可能であれば変えてみる。あるいは減薬するなどの対策があります。薬によっては変更したり、減薬したりするのがむずかしいこともありますので、自己判断せず医師に相談してください。
睡眠時の口呼吸によるもの
睡眠時に口を開けたままの状態で呼吸をすることで、口の中の唾液が乾いてしまう場合があります。
鼻詰まりなどが原因で、鼻呼吸ができないため口呼吸となってしまっていることが多いです。また口の周囲の筋力の低下も口呼吸の原因のひとつです。
鼻詰まりが原因となっている場合は耳鼻咽喉科を受診し鼻詰まりの治療を行いますが、口呼吸が習慣となっている場合は口呼吸を防止するためのテープを使用して口を閉じ、鼻呼吸へと変えていく必要があります。
シェーグレン症候群
唾液の分泌が阻害される病気で原因については不明な点がありますが、遺伝的要因・環境的要因が関与していると考えられています。
治療法としては、対症療法としてステロイド剤などの投与が行われます。また人工唾液の投与によって口内の保湿を行うこともあります。
就寝前のアルコールの摂取
就寝前にお酒を飲むと、アルコールの利尿作用により脱水症状となり、口の中が乾くことがあります。就寝前のアルコール類の摂取は極力控えることが望ましいです。
まとめ
口の中が乾くことは、虫歯や歯槽膿漏の原因ともなります。喫煙やキャンディなどの嗜好品の過剰な摂取を避けるなど、まずは生活習慣の改善を図り、定期的に歯科検診を受けることが大切です。