足に痛みが出る病気というのは非常に多くあります。自覚症状として表れやすいのは足の裏や指の付け根といった部分が多いでしょう。中にはかかとが痛む病気もあります。かかとに痛みが出る場合にはどのような病気が考えられるのでしょうか。
踵骨疲労骨折
踵骨(しょうこつ)は呼んで字のごとく、かかとの骨を指します。踵骨疲労骨折は原因こそ異なるものの、どの年代でも発症するものです。
「骨折なので怪我ではないのか?」と疑問を抱いたので調べてみると、疲労骨折は病気の一部として捉えられているようです。
骨折の仕方によって、原因は異なります、縦に入るような亀裂が入っている場合は、激しい運動などが原因であることが多く、部活動を盛んに行なう学生に多く見られる傾向があります。
斜めに亀裂などが見られる場合は、高齢化が関係していることが多いようです。
踵骨下滑液包炎
踵骨下滑液包炎(しょうこつかかつえきほうえん)は、かかとに強い衝撃を頻繁に与えることで発症する炎症です。かかとの骨とかかとの筋肉の間にはクッションとなる脂肪性の塊が存在しています。
これによって、接地したときの衝撃を和らげてくれているのですが、頻繁に激しい接地を繰り返していると、炎症を起こしてしまいます。
さらには踵骨に棘のようなものが発生し、それが原因となってかかとが痛む原因となります。対策としてはかかとへの負担を減らす方法しかありません。
踵骨棘
「踵骨棘(しょうこつきょく)」は、踵骨下滑液包炎に似ている部分がありますが、踵骨下滑液包炎が炎症を伴うのに対し、踵骨棘はかかとの骨が棘のように変化してしまうことで、痛みの原因となります。
とくに歩き方などでかかとに強い衝撃を与えていることが習慣化していると、踵骨棘になりやすいと言われています。
また、踵骨棘については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
アキレス腱鞘炎
原因も様々にあるため、特定することが難しいのですが。アキレス腱消炎という病気があります。
炎症を起こすので、怪我の一種と思いがちですが、医学的には病気に区分されているようです。年齢・性別問わずに発症するので、具体的な予防法を紹介することが難しい病気です。
ただ、病院でアキレス腱消炎と診断されたのであれば、医師のアドバイスをしっかりと聞いた上で治療を進めていくようにしましょう。
腱鞘炎は関節部分で起きることが多く、放置していると、しびれが発生し、神経系にダメージを与えることもありますので、慎重に治療を進めるように心がけましょう。
対策としては、テーピングによってアキレス腱への負担を減らすことが中心となります。
最後に
かかとが痛むときに考えられる病気の共通点として、日頃から足を酷使しているというものがあります。
長時間立ったままで仕事をしている、部活動で激しい運動をしているなど、環境や年代によって異なってきますが、痛みが出た場合は、我慢せずにまずは専門家の意見を聞くようにしましょう。
その結果が大したことないならば、ある程度様子を見ながら、変わりなく活動を続けていけますが、思い症状の場合、安静が絶対条件になりますので、かえって周囲に迷惑をかけてしまうこともあります。
体が不調だと感じたときは、休養を取るように心がけるようにしましょう。