頭痛と一口に言っても痛み方も様々で、原因が異なり対処の仕方もそれぞれです。その中でも、頭をぎゅーっと何かで締め付けられているような痛みがある場合は、慢性頭痛の1つである「緊張性頭痛」であることが考えられます。ここでは、この緊張性頭痛の原因や対処法についてまとめてみました。
緊張型頭痛とは
「緊張性頭痛」はきついヘルメットをかぶった時のような圧迫感とか、ベルトやはちまきで締め付けられているような圧迫感のある鈍い痛みと表現される症状が特徴で、後頭部から首筋にかけて両側に起こります。
同じ慢性頭痛に分類される「片頭痛」と違い、我慢できないほどの痛みではないので日常においての家事や仕事もなんとか出来る場合が多く、逆に動いた方が楽になる事もあるようです。
原因
緊張性頭痛には、身体的・精神的なストレスが大きく関係していると考えられています。職場などでのパソコン操作、姿勢の悪さ、車の運転、合わない枕の使用など、不自然な姿勢を長時間続けたり、体を冷やしたりすることは身体的なストレスとなります。
そして、ストレスのかかった状態が続くと首筋から肩にかけての筋肉の緊張が高まり筋肉内の血流が悪くなり老廃物がたまります。その老廃物が周囲の神経を刺激し緊張性頭痛の特有の痛みが引き起こされます。痛み以外にも、肩コリやめまい、全身のだるさなどの症状を伴うこともあります。
また、家庭内や仕事上のトラブルや心配事などの精神的ストレスは神経の緊張を高めるため、それが毎日のように続くと脳に伝わる痛みのコントロールの機能の働きが悪くなり、頭痛を引き起こす誘因となります。
対処法
まずは、頭や首、肩の筋肉の緊張をほぐすことを意識してみましょう。デスクワークが続いたら、合間で背筋をのばしたり、マッサージやストレッチをして、同じ姿勢が長く続かないようにします。
また、温めたタオルを首周りに巻いたり、一日の終わりには入浴で筋肉をリラックスさせることも効果があります。しかし、辛い頭痛は今すぐにでも収まってほしいものです。
症状が軽度から中度であれば、鎮痛剤で症状の緩和が期待できます。鎮痛剤を使う時には薬剤師さんに相談して、自分に合ったものを使うようにしましょう。
ただし、薬は症状を和らげる一時的な対処法として使うようにし、日頃から筋肉や緊張をほぐすことを心がけ、自分にあったリラックス法を行いましょう。
まとめ
緊張性頭痛は症状が悪化すると時々起こっていた症状が、やがて頻繁に起こるようになり、慢性的な頭痛に移行していく事になってしまいます。治療や対処法も重要ですが何よりも悪化しないように日頃から予防していく事が大切です。
同じ姿勢が続く時にはストレッチなどでリフレッシュする、ウォーキングなど適度に体を動かす事を毎日の生活に取り入れストレスを解消する、趣味や気の合う友人との食事など自分なりのリラックス方で心のストレスを溜めないようにしていきましょう。