手や他の体の部位に突然できたコブ、医師にガングリオンですなどとい言われたら不安になりますし、何か深刻な皮膚病なのではないかと心配になってしまいますよね。
そこで今回は、ガングリオンと悪性腫瘍の違いと見分け方についてご紹介したいと思います。
ガングリオンと悪性腫瘍の違い
ガングリオンとは、関節のある手首や手の甲に頻発する疾患で、しばしばコブのようなものが現れることが特徴です。
コブの大きさは米粒大のものからピンポン球ほどの大きさに至るまで大小さまざまです。触ると硬いものからブヨブヨとやわらかいものまでみられるといいます。
ガングリオンは誰にでもできる可能性がありますが、20代や30代の女性によくみられます。
原因としては関節の使いすぎなどが指摘されていますが、いまだはっきりとはわかっていません。ガングリオンは良性の腫瘍であるとも言われており、良性ですので転移したり放置しても悪化する心配はほとんどありません。
一方、悪性腫瘍の方は放置しても自然に治ることはなく、転移してさらなるガンを招いてしまったり、悪化してしまう可能性があり、危険です。
悪性腫瘍も良性の腫瘍も一見すると判断がつきにくく、医師による精密な検査が必要です。次の項ではガングリオンと悪性腫瘍の見分け方をご紹介したいと思います。
ガングリオンと悪性腫瘍の見分け方
ガングリオンは、関節をスムーズに動かすために存在する潤滑油のようなゼリー状の液体が、なんらかの原因によって、ガングリオンという関節付近にある袋状の器官に流れ込んでしまうことでコブになってしまいます。
コブのある位置によっては神経や血管を圧迫して痛みを感じることもありますが、コブ以外は無症状であることも少なくありません。
また、悪性腫瘍に関しても、無症状である疾患も多いのですが、悪性腫瘍の場合は早期治療が予後の経過にとって重要になりますので、早めの診断確定が必要です。
まず、これら2つの違いを判別するためには、大きくわけて以下の3つの方法が挙げられます。
1.注射によってコブ内の液体をとり、検査する
注射を刺し、中の液体を調べ、ゼリー状のものが検出されたらガングリオンです。
2.MRI
磁気共鳴画像診断装置によってコブの中を検査します。コブが小さい時などに用いられ、痛みをともないません。
3.超音波検査
エコーによる検査で上記2つの検査のうちもっとも簡便に行うことができ、コブの中身を調べることができます。
まとめ
痛みはなくても、見た目や悪性腫瘍なのではないかという心配もよぎるガングリオン。万が一悪性であることも考慮して、早めに整形外科での受診を行いましょう。