あなたはガングリオンを患ったこと、または今患っていませんか?聞いたことがないという方もどなたでもなる可能性があります。
今回は、そんなガングリオンについて部位ごとに特徴をご紹介したいと思います。
目次
ガングリオンとは
まず、ガングリオンとは関節の存在する部位に好発する良性のがんです。がんと聞くといつか悪性になるのでは、転移するのではと不安に感じられる方も少なくないと思います。しかし、ガングリオンはほとんどの場合、放置しても悪化することは少なく、転移なども心配ないといえます。
ガングリオンは、関節のある部分に好発し、手首や手の甲、膝、耳の下などによく現れます。関節がスムーズに稼働するために存在する潤滑油の役割をするものが、ガングリオンとよばれる袋状の部位に入り、溜まってしまうことで生じます。
大きさは米粒大からピンピン球までの大きさなどさまざまですが、痛みを感じない人がほとんどです。しかし、できる部位によっては神経を圧迫してしまうことで痛みを感じる方もいます。
では、次にガングリオンができる部位によって特徴がありますので、それぞれ部位ごとにみていきたいと思います。
首のガングリオンの特徴と写真
先にも紹介しましたが、ガングリオンは関節のある部分によく生じます。しかし、まれに首にもできることがあります。首には頚椎が存在し、首をさまざまな角度に曲げることが可能です。
そんな頚椎の椎体と椎体の間に存在するクッションのような役割を果たす椎間板という部分にガングリオンが現れやすいといわれています。
症状は痛みをともなわないものが多いのですが、首には重要な神経が通っていますので、しこりや腫れが見られた段階で医師に相談することをおすすめします。
背中のガングリオンの特徴と写真
ガングリオンの80%は手首にできるとされていますが、背中にもできることがわかっています。
背中のガングリオンはほとんど無痛かつ、手も届きにくいため人に指摘されるまで気がつかないことも少なくありません。放置していてもこれといった症状は現れません。
肩のガングリオンの特徴と写真
肩のガングリオンは、肩甲骨付近も含めてまれに見られる部位です。
肩甲骨にできるとブヨブヨとしていたり、痛みを感じることはなく、放置してもとくに悪化することは考えられませんが、位置によっては、血管や神経を圧迫してしまい、体にしびれや痛みを感じることもあります。
腕(肘・手首)のガングリオンの特徴と写真
手にできるガングリオンは80%を占めるといわれており、好発部位だといえます。
その症状は、痛みがあるものもないものもありますが、ほとんどは痛みがないといいます。大きさは米粒大のものから、ピンピン球大のものまでさまざまです。
手のひら・手の甲・指のガングリオンの特徴と写真
手のひらや手の甲、指も関節に近いこともあり、できることがある部位です。
症状は手首のものと同じですが、柔かく、脂肪がついている場合は、硬くなくブヨブヨとしていることが多く、関節近くは硬いなど特徴があることがあります。
足(膝・足首・足の甲)のガングリオンの特徴と写真
関節のある部位に好発するガングリオンは、足首や膝などにも現れます。ガングリオン自体は他の部位にできるものと変わりません。
痛みは神経や血管を圧迫している場合は、痛みをともなうこともあり、そうでない場合は2〜3センチほどの大きさまで成長することもあります。
まとめ
痛さをともなう場合はもちろんのこと、見た目がなにより気になってしまうガングリオン。
できる部位によっては生活に支障をきたす方もいますので、見た目が気になる場合、痛みをともなう場合は、皮膚科を受診され、適切な治療を受けることをオススメします。