ガングリオンと聞いてもあまり馴染みのない病気の名前なのではと思います。中にゼリー状の液体が詰まった良性の腫瘤の事で、幅広い年代に発症しますが比較的若い女性に出来る事が多いようです。
自然治癒する事も多いのですが大きくなると周囲の神経を圧迫し痛みが出てくるような時には治療をする必要があります。その治療法のひとつである圧座といってガングリオンを潰す方法について見ていきましょう。
ガングリオンの正しい潰し方
ガングリオンの治療の仕方にはいくつかありますが、保存療法的な治療としてガングリオンを圧迫して潰し中身を出す方法があります。
ただし、この方法は医師によって行う方法であり、素人判断で潰してしまうと大変危険です。ガングリオンが出来ている場所が神経を圧迫している場所である可能性があり、潰してしまうとそれが原因で神経を傷つけてしまう恐れがあります。神経が傷つき何らかの障害が生じてもそれを治療する術がない可能性もありますので、自分で潰す事は避けた方が無難です。
また、この方法はガングリオンの袋が患部に残った状態ですので再発する可能性があるという事も理解しておきましょう。
ガングリオンが潰れた場合の対処法
日常生活の中でガングリオンが手などをぶつけた拍子に潰れてしまった、という事があります。ガングリオンのゼリー状の液体はもともと体内にある関節液や滑液などが濃縮して溜まったものですので体内で潰れても問題はありません。
しかし、ぶつけた時に傷ができていたりすると傷口から細菌が入ってしまう事が考えられますので病院できちんと治療を受ける必要があります。
また、ガングリオンは再発性の高いできものですので液体が入っていた袋が患部に残っていると再びガングリオンが発生する可能性が高くなります。
まとめ
ガングリオンに対して民間療法が色々と紹介されていますし、実際に自分で潰して治ったという体験談も紹介されています。
自分で潰したりして処置ができるような感じもしますが、間違った方法での処置は症状を悪化させたり、ガングリオン以外の症状を引き起こす要因になる可能性もありますので自分で潰して治そうとするのはお勧めできません。
ガングリオンは痛みがない事も多く、すぐに何か治療をしなくてはならないという事も少ない病気です。しかし、意図せず潰れてしまった時には再発や症状の悪化を防ぐためにも専門の医療機関を受診して適切な処置を受ける事が重要です。