
耳の後ろの痛みは、頭まで響いたりして嫌なものです。耳の後ろが痛い場合や、耳の後ろに腫れを感じるときは、どのような病気を疑ったらよいのでしょうか?ここでは、そんな耳の後ろの痛みや腫れの原因について探っていきたいと思います。
後頭神経痛
第2頸髄から出ている後根神経が刺激されて起こってくる頭痛の場合、耳の後ろにズキンズキンとした痛みが生じます。特徴としては、片側の後頭部や側頭部にかけていた身が起こることが多く、手のひらで覆えるぐらいの範囲が痛みます。
痛みの感じ方は、個人差があり、鈍い痛みと感じる人もいれば、ズキンズキンと感じたり、電流が走るようなピリピリとした痛みを感じたりする人もいます。
原因としては、過度のストレスや疲労の蓄積、ビタミン不足などが考えられます。また、高齢者では変形性頚椎症などの頸椎の変形やむち打ち症が原因で起こってくるケースもあります。
おたふく風邪
おたふく風邪は、流行性耳下腺炎の通称で、ムンプスウイルスに感染して耳下腺が腫れてくる病気です。耳の後ろ、どちらかというと下の耳下腺がある部分に痛みと腫れが出てきます。最初に片側にのみに症状が出てくるケースがほとんどで、しばらくすると症状が両耳に現れてきます。
耳の後ろ、耳下腺炎部分の腫れや痛いとともに発熱します。耳下腺が腫れることで、全体的に顔がおかめのようになることから、おたふく風邪と言われ、主に5歳から10歳ぐらいまでの幼児期の子供によくみられます。また、くしゃみや咳などにより空気感染するので、注意が必要です。
顎関節症
顎関節症によって、耳の後ろが痛むことがあります。顎関節症は、歯ぎしりをしたり、片側だけで噛むクセがあったり、歯を食いしばったり、かみ合わせが悪かったりといった理由で起こってきて、口を開けたり閉じたりするときに、カリカリとかコキンといった雑音がしたり、口を大きく開けにくくなったりします。
主症状は顎関節の痛みですが、耳の後ろにも痛みが出てくるケースがあります。かみ合わせの悪さも顎関節症の原因となるので、歯の噛み合わせもしっかりとチェックし、片側だけで噛むクセがある人は、直すようにすることが大切です。
粉瘤
粉瘤は、いわば皮膚にできるイボみたいなもので、表皮や毛包の細胞が増殖してできる嚢腫です。大豆程度のしこりから、放置されると拳ぐらいの大きさになるものもあります。粉瘤自体には痛みはありません。しかし、しこりが原因となって炎症を起こしてしまい周囲が紅色に腫れて痛みを伴う場合があります。
首や耳たぶは粉瘤ができやすい部位と言われています。粉瘤ができる原因は医学的に解明されていませんが、タバコやストレスによる免疫力の低下も関係あるのではないかと言われています。
まとめ
耳の後ろに痛みや腫れは、頭痛のように神経からくるもの、おたふく風邪のようにウイルスの感染による炎症からくるもの、その他額関節症や粉瘤などによるケースがあります。原因となっている病気によって、脳神経外科なのか、耳鼻咽喉科なのか、皮膚科なのか受診する科目が違ってきます。