生理前や整理中に普段とは異なる体調になる方は少なくないと思います。それらはPMSといわれ、専用の軽減薬なども増えてきました。中でも、胸の張りにともなう痛みを感じる方がいます。
そこで今回は、生理前に起こる胸の痛みの原因と対処法をご紹介したいと思います。
なぜ生理前に胸に痛みが生じるの?
生理前に起こる症状にはさまざまなものがあります。食欲が増す、イライラする、気分が沈みがちになる、朝が起きられない、だるい、頭痛……などなど個々人によってその症状はさまざまです。
でも、これらの症状はなぜ生理付近の時期に起こるのでしょうか。それは、ホルモンの影響が考えられます。生理が近くなると、黄体ホルモンが活発に分泌されます。プロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンは、排卵から生理までのときに分泌が盛んになり、PMS(Premenstrual Syndrome=月経前症候群)を引き起こします。
このホルモンの分泌が盛んになると、乳腺が刺激され、乳房の痛みや張りを感じることがあり、なかには下着や服による刺激ですら痛みを感じる方もいます。しかし、これらの痛みは事前の対策によって軽減することができます。つぎに痛みを軽くする対処法をご紹介します。
生理前に起こる胸の痛みを軽くするには?
生理前に起こる胸の痛みは、ホルモンの分泌にともなう自然な現象ですが、仕事や学業にも支障をきたし、辛いですよね。しかし、心配しないでください。きちんと生理が起こりそうな時期に適切な対処を行うことで、この痛みを軽減することが可能です。
まず、生理が近くなったら、規則正しい生活を心がけましょう。3食きちんとバランスのとれた栄養を摂り、黄体ホルモンであるプロゲステロン同様の成分を含む肉類を控え、PMSの緩和効果が期待できる大豆類を積極的に摂取しましょう。
また、心因性の原因もさらなる症状の悪化を加速しかねませんので、ストレスは溜めないようにし、アロマを炊いたり、十分な睡眠をとるなど体に無理のない生活を心がけることが大切です。
また、夏であっても冷えはPMSを加速させる可能性がありますので、体は冷やさないようにしましょう。
まとめ
辛い生理前の胸の痛み。事前の対策で痛みを軽くしてみましょう。
でも、もし痛みに変化がなかったり、重い痛みが続くようでしたら、ほかの病気が隠されている可能性も否定できませんので、早めの婦人科の受診をしましょう。