
目は、人や物などを見るための大切な器官です。目の病気で視力低下や失明なんてことになったらそれこそ大変です。早期に気づけるように目の病気の症状を知ることは、とても大事です。今回は、目の病気とその症状をまとめます。
白内障
白内障とは、水晶体といわれるカメラでいうとレンズの役割をする部分が濁ってしまう病気です。水晶体の濁りが強くなると瞳孔も白く見えます。
原因はさまざまで、生まれつきのもの、加齢によるもの、外傷性のもの、他の病気が原因のものがあります。その症状は、目がかすんだり、まぶしいといった症状からはじまります。
だんだん、物が二重三重に見え、視力が低下し、目のかすみもひどくなっていき、眼鏡でも矯正できなくなっていきます。
一度濁った水晶体は、元には戻りませんので、進行してしまった白内障には、濁った水晶体を取り除き、眼内レンズに置き換える手術が行われます。
また、白内障については、こちらのページでも詳しく紹介しています。
緑内障
緑内障とは、眼球の中の眼圧が高くなって、視神経が障害され、視力が低下したり、視野が狭くなり、最後には失明に至ることもある病気です。
本人も知らない間に症状が進行している場合が多く、気づいたときにはかなり視野が狭くなっているケースも珍しくありません。
緑内障には、急激に眼圧が上昇して、目の痛みや充血、かすみ、頭痛、吐き気といった症状が見られるタイプと時々、頭が重い、目が疲れるなどの症状があるものの、目立った症状がないまま徐々に進行し、視野が狭くなって初めて気づくタイプの2つのタイプがあります。
一度傷ついた視神経は元に戻ることはなく、低下した視力や狭くなった視野は回復しないため、早期発見・早期治療のためには定期的に検査を受けることが勧められています。
はやり目(流行性角結膜炎)
はやり目(流行性角結膜炎)とは、アデノウイルスというウイルス感染が原因となります。
アデノウイルスに感染すると、5日-2週間潜伏期間があり、発症すると、涙が出る、まぶしい、目やにが出る、まぶたが腫れる、結膜(白目からまぶたの裏側まで覆っている粘膜)が充血し、むくみが見られるといった症状が現れます。
結膜炎の症状が治まってきた頃に、角膜(黒目)に点状の濁りが見られることがあります。目の症状以外にも、耳前リンパ節が腫れ、押すと痛いといった症状が現れるのが特徴です。
夏によく発症する病気で、ウイルス感染のため、治療薬はなく、3週間ほどで自然に治りますが、他の細菌の二次感染を予防するため、抗菌薬の点眼、角膜に濁りが見られる場合は、ステロイドの点眼を行います。
アデノウイルスは、感染性の高いウイルスで、手を介して感染します。目をこすらない、手を流水で洗う、患者さんとタオルは分ける、お風呂は患者さんが最後に入るなど、他の人にうつさないように注意しましょう。
はやり目は、医師が感染力がなくなったと判断するまでは、学校へ出席できない病気として、学校保健安全法で指定されています。
また、はやり目については、こちらのページでも詳しく紹介しています。
網膜剥離
網膜とは、眼球の奥、眼底のある部分で視細胞と呼ばれる細胞が光を感じて、受け取られた映像は、電気信号に変えられて視神経を通り、脳に伝達され認識されます。
いわば、網膜はカメラでいうフィルムの役割をし、物を見るために重要な働きをしています。
網膜剥離を起こすと、突然、大きな影のようなものが見えるようになったり、キラキラと光が見えるようになったり、視界にカーテンや幕がかかったように見えるようになります。
放置しておくと、視力が低下して失明してしまうこともありますので、早急に眼科を受診しましょう。網膜剥離を起こしたら、手術が必要となります。
ドライアイ
ドライアイとは、涙の分泌量が減ったり、涙の成分が変化することによって、目の表面が乾燥しやすく、傷つきやすい状態をいいます。
目の乾きだけでなく、目の違和感、目がゴロゴロする、目が疲れる、目が重いなどさまざまな症状があります。そのまま目を使い続けると視力の低下につながります。
原因としては、シェーグレン症候群という病気(全身の粘液の分泌が少なくなる病気)やストレス、加齢などによる涙の分泌量の低下、長時間のパソコン作業や細かい作業によりまばたきの回数が少ない、エアコンによる乾燥、コンタクトレンズの長時間着用などがあります。
対策としては、パソコン作業や細かい作業をする場合は、1時間に10分程度は目を休めるようにし、エアコンなどで乾燥しやすい部屋は、加湿器などで保湿するようにしましょう。
軽い症状の場合は、目の乾きを感じたら、涙液タイプの点眼薬をさして対応可能な場合もありますが、症状が強い場合や長引く場合は、眼科を受診しましょう。点眼薬は、防腐剤の入っていないものを選びましょう。
また、ドライアイについては、こちらのページでも詳しく紹介しています。
まとめ
目はとても重要な器官のひとつです。目に異変を感じたら、自己判断で放置したりせず、早期に眼科を受診して、適切な治療を受けましょう。