夏が近づいてくると、家族や友人とキャンプを計画している人も多いのではないでしょうか。キャンプ場で気をつけたいことのひとつに虫刺されがありますね。今回は、虫刺されの中でもやっかいなブヨに刺された場合の症状と対処法を解説します。
目次
ブヨとは
ブヨは体長3mm~5mmの小さなハエに似た虫です。基本的には、水辺に生息していて、6月~7月に最も活発に活動します。
昼の暑い時間帯は活動が鈍りますが、早朝、夕方の涼しい時間帯は活発になり、さされやすい時間帯になります。注意してくださいね。
しかし、涼しい曇りの日や多少の雨の日は、時間帯に関係なく一日中活発に活動します。
ブヨは、蚊と同じく吸血する虫ですが、吸血の仕方は蚊とは異なり、皮膚を咬みちぎって吸血します。そのため、咬まれた時に痛みを感じる場合もあるようです。
刺されたときの症状
ブヨに刺された(咬まれた)時の症状をまとめますと、
- 咬まれたところから出血します。
- 咬まれた日の夜もしくは翌日以降に激しいかゆみが起きます。
- 咬まれた部位がかなり腫れて、赤くなることもあります。
- 夜から翌朝にかけて、頭痛や発熱を起こすことがあります。
ブヨに刺された(咬まれた)時は、痛みを感じる場合もありますが、全く気づかないうちに咬まれている場合もあります。
咬まれたところから出血しますが、垂れるほど大量であったり、少しであったり、個人差があります。
咬まれた直後は、それほどかゆみを感じませんが、吸血時に毒素を残していくので、夜~翌日以降に激しいかゆみに襲われます。
そのかゆみは、1週間くらい続きます。ひどい場合、数ヶ月続いたケースもあるようです。咬まれた部位に水疱が出来たり、リンパ管炎やリンパ節炎が生じる場合もあります。
刺されたときの対処法
刺された(咬まれた)部位を絞る
ブヨに刺されて(咬まれて)しまったら、すぐに刺された部位を指でつまんで、爪あとがつくくらいしっかり絞って、注入された毒素を血と共に出しましょう。これで、その後の腫れやかゆみが軽減されます。
このとき、薬局や薬店で購入できる「ポイズンリムーバー」を使うと、苦痛が少なく、簡単に毒素を吸い出すことができます。
消毒する
傷口は咬み切られていますので、簡単に細菌が入り込んでしまいます。きれいに消毒して、化膿を防ぎましょう。
患部を温める(刺された直後のみ)
ブヨの毒素は、ムカデやハチの毒素と同様に熱に弱い特性があります。
そのため、お肌の表面を43℃以上で30分くらい保つと、毒素のタンパクが変性して、毒素の効果がなくなり、その後のかゆみが軽減されます。
43℃以上のシャワーのお湯をかけるのが良いようですが、野外では、難しいですね。使い捨てカイロを用意しておくとよいですね。
しかし、患部を温めてよいのは、咬まれた直後に気づいたときのみです。咬まれてから時間が経ってから温めると、かえって腫れがひどくなります。
咬まれたときは気づかず、腫れやかゆみが出てきてから気づいたら場合は、患部を消毒して、
患部を冷やす
咬まれてから時間が経ってしまったら、毒素のしぼりだしは効果がありません。冷たいタオルや保冷剤などで患部を冷やしてかゆみを和らげましょう。温めてしまうと、かゆみがひどくなることがあります。
虫刺されの薬を塗る
市販の虫刺されの薬を塗って様子をみて、かゆみがひどい、腫れが引かない、水疱ができてきたなど、症状の改善が見られない場合は、速やかに皮膚科を受診しましょう。
まとめ
ブヨは小さい虫ですが、刺されるととても厄介ですね。集団で襲ってくることもあり、一度に30箇所以上刺されると命に関わる場合もあるそうです。
キャンプやBBQなどで水辺へ出かけるときは、もしもの際の準備もしっかり行っていく必要がありますね。まずは、刺されないことが一番ですので、虫除けスプレーは必須ですね。