アタマジラミに寄生されたという話は、現代の日本ではあまり聞かれなくなりました。そのためか、アタマジラミに寄生されると、どのように対処したら良いのか分からなくて右往左往する人も多くいるようです。
とくに女性は虫が苦手な人も多いですから、可愛い我が子に寄生虫がいたとなれば気が気でないでしょう。アタマジラミに寄生されときの症状やシャンプーで防ぐ方法などを紹介していきます。
アタマジラミは人の髪の毛に寄生する
アタマジラミはその名前の通り、人間の頭、しかも髪の毛に寄生し、頭皮から吸血して生きる寄生虫の一種です。
虫に寄生されるのは不潔にしているから、と思っているかもしれませんが、アタマジラミに関しては全く関係ありません。
強いて言うなら、「そこに髪の毛があるから」寄生されるのです。主に子供の頭に寄生します。成虫はおよそ3ミリから4ミリほどの大きさで、幼虫や卵も肉眼で確認することができます。
アタマジラミに寄生されると、蚊に刺されたときのように痒みが発生します。数が増えていくほど痒みが増していく特徴をもっています。
そして注意したいのが、痒みに耐えられずに引っ掻いてしまうことによる炎症などの二次症状です。雑菌が入り込んで別の皮膚病を引き起こすこともありますので、アタマジラミに寄生されていると気付いたら、早めの対処が必要です。
アタマジラミの対処法
アタマジラミに気付いたら、確実に除去するには、丸坊主にしてしまうことが一番早い方法ですが、男の子の場合はともかく、女の子の場合は、そうはいきません。
そのため画像のような「スミスリンシャンプー」という専用のシャンプーを使用してアタマジラミを退治していく必要があります。スミスリンシャンプーは、殺虫剤入りのシャンプーで、アタマジラミの卵以外を退治するのに向いているシャンプーです。
しっかりと泡立てて髪の毛の根本まで泡を浸透させて、「2分から3分程度放置してから洗い流す」ことが重要です。こうして放置している間にアタマジラミを退治することになるからです。
卵には効き目がありませんが、およそ2週間ほどで孵化するので、この期間は、必ずシャンプーをすることが早めの退治につながっていきます。
アタマジラミを防ぐには?
アタマジラミの寄生を防ぐには日頃から、しっかりとシャンプーを使用して洗髪することはもちろんですが、
- 極力、頭同士を直接触れさせないようにすること
- プールなどでタオルの貸し借りをしないこと
- 帽子の取り替えっこをしないこと
を注意していきましょう。
まとめ
アタマジラミの感染経路は直接接触ですから、このように接触する機会を減らすことで寄生のリスクを軽減することができます。アタマジラミの予防にはスミスリンシャンプーを使用する必要はありません。
市販のシャンプーで充分に予防することができます。ただし、髪の毛の根本までしっかりと泡を行き届かせるようにして洗髪するようにしましょう。