ガーデニングをしていたり、外で遊んでいたりしたときなど、ふとした拍子に毛虫に刺されてしまったという経験があるかたもいるのではないでしょうか?ここでは、毛虫に刺されたら、どのような応急処置を行うのがよいのか、その方法をまとめていきます。
毛虫について
毛虫とは、蛾や蝶の幼虫の中で毛を持ったものの総称です。大きさは、6〜7cmくらいのものが多いですが、大きいものだと10cm以上になるものもいます。
種類によっては、「毒針毛」と呼ばれる毛をもっていて、刺されると皮膚がかゆくなったり、ただれてしまったり、腫れてしまったりすることがあります。(この症状を毛虫皮膚炎と言います。)
また、毛虫の毒針毛は体から離れても毒が残っているため、洋服に着いていたり、風に乗って飛んできたりといったことがあるので注意が必要です。
応急処置の方法
一般的な方法
毛虫に刺された場合には、刺さっている毒針を抜く必要があります。そのために最も簡単な方法は、セロハンテープやガムテープなどを使うという方法です。
また、すぐにテープが用意できないという場合には、ピンセットなどで抜いてもOKです。
ある程度、毒針毛を取り除くことができたら、刺された部分をシャワーなどの流水で洗い流すようにしましょう。その後、アイスノンなどで患部を冷やしてあげてください。こうすることで痛みや痒みを防ぐことができます。
また、症状が軽い場合には心配する必要はありませんが、数日経っても腫れや痒みが引かない場合には、病院へ行き、しっかりと治療を受けるようにしましょう。
温熱療法
毛虫の毒を構成しているたんぱく質の、熱に弱いという性質を利用した治療法になります。
具体的なやり方は、シャワーなどで43度以上のお湯を20分以上患部にかけ続け、その後、アイスノンなどで患部を冷やすという感じです。
この方法は、あくまでも民間療法であり、専門家の間でも意見が分かれる治療法になりますので、参考程度にお読みください。
毛虫皮膚炎がうつることはあるのか?
最後に毛虫に刺されると発症する毛虫皮膚炎はうつることがあるのかについて紹介していきたいと思います。
誰でも1度は「毛虫に刺されるとうつる」という話を聞いたことがあるかと思います。ですが、実際のところ、毛虫皮膚炎がうつることはありません。
ただ、こう言われるのにも原因があります。先ほども書いたように、毛虫の毒針毛は抜けてからも毒性を持っています。
そして、毛虫に刺された人の皮膚や洋服に毒針毛がついたままの場合、それが別の人の肌に触れることで皮膚炎を引き起こすことがあります。
こういったことがあるため、「毛虫に刺されるとうつる」と言われるようになったのです。
まとめ
毛虫に刺されてもほとんどの場合、大事には至りませんが、時に「アナフィラキシーショック」のような重篤な症状が引き起こされることもあります。
ですので、もし、刺された後に体調が優れないようなら、すぐにでも医療機関を受診するようにしてくださいね。