
口の中に炎症や潰瘍ができ、痛みを伴うものを口内炎と言います。口内炎になると痛くてしゃべるのがつらい、しみておいしく食事がとれない、気になって仕事に集中できないなど日常生活で困ることがあります。
特に治療をしなくても1~2週間もすれば自然に治ることがほとんどです。しかし、不快な症状は早くなくしたいものです。今回は、そんな口内炎の症状におすすめのトラフル錠の効果や副作用について説明します。
効果
トラフル錠は、口内炎や咽頭炎・扁桃炎によるのどの痛みや腫れによく効くお薬です。トラフル錠に配合されている有効成分は5つです。
トラネキサム酸は、炎症のもとになるプラスミンという酵素の働きをおさえて炎症をしずめ、腫れや痛みの症状を改善します。
カンゾウ乾燥エキスは、漢方薬によく配合されている生薬の一種です。主成分のグリチルリチン酸には炎症やアレルギーをおさえる作用があります。
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、リボフラビン(ビタミンB2)、L-アスコルビン酸ナトリウム(ビタミンC)には、皮膚や粘膜の機能を正常に働かせる作用があります。口内炎などで傷ついた粘膜の修復を促します。
用法用量は、成人(15歳以上)は1回2錠を1日3回(朝昼晩)、水またはお湯で服用してください。7歳以上15歳未満の人は、1回1錠を服用してください。7歳未満の人は服用しないでください。
副作用
トラフル錠は副作用の少ないお薬です。用法用量を守って服用すれば、副作用がおこることはほとんどないでしょう。
ただし、皮膚の発疹や発赤、かゆみ、吐き気、嘔吐、胸やけ、食欲不振などの消化器症状、めまいや頻尿といった症状があらわれた場合は、副作用の可能性があります。すぐに服用を中止して、医師または薬剤師に相談してください。
ごくまれに、偽アルドステロン症やミオパチーといった重篤な副作用がおこる可能性があると添付文書に記載があります。このような症状があらわれた場合には、直ぐに医療機関を受診して医師の診察を受けるようにしてください。
まとめ
口内炎はたいてい人が一度は経験したことのある身近な病気でしょう。口内炎の原因はさまざまですが、身体から出されるストレスや過労といった不調のサインでもあります。症状が長く続くと食欲不振から栄養不足になり、ますます治りが悪くなります。
そうなる前に、お薬を飲んで早く治しましょう。口内炎が繰り返しおこるようなら、偏った食生活によってビタミン不足になっているのかもしれません。睡眠不足で疲れがたまっているのかもしれません。一度、生活習慣を見直してみましょう。