高血圧や脂質異常は自覚症状に乏しく健康診断などで指摘されることが多くあります。
脂質異常は高脂肪食、高カロリー食、運動不足、肥満などが主な原因となり発症します。脂質が高い状態が続くと心臓疾患や脳血管疾患など重大な病気を引き起こす原因になるので早めに改善することが重要です。
今回はエラスチームの効果や副作用について解説します。
効果
エラスチームはエラスターゼを主成分とする脂質代謝異常改善剤で高脂血症に効果的な薬剤です。
有効成分のエラスターゼは酵素のひとつで肝臓での脂質の分解や排泄を促進して血中の脂質の状態を改善する働きがあります。
エラスターゼには動脈硬化を予防する作用があり、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減少させ、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増加させる作用が得られます。
動脈硬化は血管の壁に脂質が付着して血管内の内腔が狭くなり、血栓ができやすくなりますが、エラスチームは血管壁に脂質が付着するのを抑えて脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクを防いでくれます。
成人に対して、1日量の3錠を3回に分けて食前に内服します。
効果が得られない場合は6錠まで増量できますが、年齢、症状により適宜増減するようにして下さい。
肉や魚卵、鶏卵などの食品や甘いお菓子や果物、アルコールやタバコ、ストレスなどは脂質異常の原因となるので内服療法と合わせて食事や生活習慣を見直すことが重要です。
副作用
比較的安全性に優れた薬剤で、副作用はほとんど見られませんが注意事項を守り内服するようにしましょう。
主な副作用は、発疹、掻痒感などの過敏症、悪心、食欲不振、胃障害、下痢、胃部不快感、腹部膨満感、便秘など現れることがあります。
このような症状が現れたら内服を中止して医師に相談するなど適切な処置を受けるようにして下さい。
安全性に優れた薬剤のため、重大な副作用が起こることはめったにありません。
他に併用している薬剤がある方や薬剤アレルギーのある方は副作用を起こさないためにも医師に相談するようにして下さい。
まとめ
エラスチームは脂質異常に用いれる薬剤です。
脂質異常は自分では気づきにくく、会社の健康診断などで指摘され始めて気づく方もいます。外食が多い方や不規則な生活、ストレスなど現代人は生活習慣病にかかりやすい状態と言えます。
また運動不足や肥満、喫煙、アルコールなども脂質異常症にかかるリスクが高くなるため日常生活を振り返って思い当たる方は改善するように心がけましょう。
脂質異常は内服薬と合わせて運動療法や食事療法を取り入れると効果的です。