
しゃっくりは、横隔膜の痙攣によって起きる症状です。しゃっくりが一度もおこったことがないという人はいないでしょう。
日常生活でおこるしゃっくりは食べ過ぎて胃腸に負担がかかったときなどにおこりますが、一時的なものがほとんどで特に気にする必要のない症状です。
しかし、なかにはしゃっくりが止まらず、食事もままならず、呼吸もしづらくなり、体力を消耗してしまうような状態になる人もいます。
そうなるとしゃっくりを止めるための治療が必要になります。今回は、そんなしゃっくりを止める漢方薬「柿蔕湯(していとう)」の効果や副作用について解説していきます。
効果
柿蔕湯は「済生方」という古典に載っている、しゃっくりを止める漢方薬です。3種類の生薬の相乗作用で、しゃっくりを止めるのにすぐれた効果が期待できます。
柿蔕湯は漢方薬なので、生薬を煎じたものを服用します。しかし、自分で生薬を煎じるためには手間と時間がかかります。生薬のエキスを顆粒状にした市販薬がいくつかの製薬会社から販売されています。
使用方法はそれぞれの添付文書を参照してください。基本的には1日3回・食前または食間に添付文書に書かれている用量を服用します。
また、柿蔕湯には、以下の3つの生薬が含まれています。
シテイ(柿のヘタ)
しゃっくりを止める効果があります。
チョウジ(クローブ)
健胃作用や鎮静作用、消化促進作用、整腸作用があり、胃腸の働きを整えます。
ショウキョウ(しょうが)
血流を改善し、体を温め、新陳代謝機能を高める作用があります。胃腸の血流を良くして消化を促します。
副作用
柿蔕湯は漢方薬なので、副作用の心配はほとんどないでしょう。ただし、西洋薬と一緒に服用する場合には、アレルギーを起こす可能性や発疹・かゆみなどの副作用が見られる場合があります。
気になる症状が見られたら、服用を中止して医師や薬剤師に相談するようにしてください。
まとめ
冷たい水を飲んだり、一瞬息を止めたり、誰かに驚かせてもらうなど、自分なりのしゃっくりを止めるための対処法をお持ちではないでしょうか。すぐに止まるしゃっくりは心配ありません。しかし、なかなかとまらないしゃっくりは体力を消耗するだけでなく、日常生活の質も悪くしてしまいます。
なかなか止まらないしゃっくりを止めるためには、西洋医学では筋肉のけいれんをおさえる薬や精神安定剤などが処方されることがあります。これらの薬は市販されていません。そこで市販薬で対処したいときには、柿蔕湯がとても効果があります。
ただし、なかなか止まらないしゃっくりには、脳腫瘍や尿毒症、消化器系の癌など大きな病気が隠れていることがあります。たかがしゃっくりと軽く考えず、症状が続く場合や繰り返す場合には、医師の診察を受けることをおすすめします。