不規則な生活や過労、ストレスなどはうつ病など精神的な病に繋がります。
うつ病の他に更年期障害や自律神経失調症なども精神的な病気を引き起こし睡眠障害の原因になります。寝つきが悪いと更にストレスとなり悪循環になり、症状が悪化することがあります。
今回はエリスパンの効果や副作用について解説します。
効果
エリスパンはフルジアゼパムを有効成分とするマイナートランキライザーに分類される抗不安剤の薬剤です。
主に心身症(消化器疾患、高血圧症、心臓神経症、自律神経失調症)における身体症候や不安、緊張、抑うつ、焦躁、易疲労性、睡眠障害などに用いられます。
心身症などは自律神経が乱れて胃腸障害を起こしたり、動悸など体の各所にさまざまな症状が出てきます。
エリスパンは脳の神経受容体に働きかけ、脳神経をリラックスさせて緊張や不安感を和らげてくれます。
通常、成人に対して1日0.75mgを3回に分けて内服しますが、年齢、症状により適宜増減するようにします。
副作用
比較的安全性に優れた薬剤で重篤に至るような副作用は少なくなっています。
主な副作用は、めまい、ふらつき、頭痛、頭重、倦怠感、脱力感、口渇など現れることがあります。
その他、口渇、食欲不振、悪心・嘔気、腹部不快感・膨満感、便秘、下痢、軟便、流涎増加、胸やけなどの消化器系症状、発疹、掻痒感など過敏症など見られることがあります。
重大な副作用として大量に連用することにより薬物依存を起こす恐れがあるため大量用量を避けるようにします。
また薬物を連用している場合、内服量を急激に減らしたり、内服を中止することにより痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状が現れることがあります。
内服を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うようにして下さい。
刺激興奮、錯乱なども重篤な副作用になるので状態を観察して異常がある場合は、医師の適切な処置を受けるようにします。
高齢者の方が内服する際は肝機能や腎機能が低下している恐れがあるため少量から内服するようにして下さい。
中枢神経抑制剤やモノアミン酸化酵素阻害剤などと併用すると薬の効果が強まり副作用に繋がるので、併用薬がある場合は、医師に伝えるようにして下さい。
まとめ
エリスパンは不安感や緊張を和らげてくれる抗不安薬の薬剤です。
体調がすぐれない、夜の寝つきが悪いなどは精神的な病にかかっている可能性があるので規則正しい生活やたっぷりの睡眠で心身ともに健康を保つようにして下さい。
内服療法と合わせて日常生活の改善をすることで自然に眠りにつくことができるでしょう。