不規則な生活や脂肪分の多い食事など日常生活の乱れは生活習慣病にかかりやすくなります。
生活習慣病には高血圧症や糖尿病などのほか、脳疾患や心臓病など深刻な病気を引き起こしてしまいます。狭心症や心筋梗塞を発症すると時としてカテーテル治療を行ない血栓ができるのを予防します。
今回は血液の循環を促す薬剤エフィエントの効果や副作用について解説します。
効果
エフィエントは、プラスグレル塩酸塩を有効成分とする抗血小板剤です。
主に経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用となる虚血性心疾患、急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)、安定狭心症、陳旧性心筋梗塞に効果があります。
虚血性心疾患は心臓の冠動脈が狭くなることにより、心筋などへの血液の供給が不足する病気です。
狭心症は、運動をすると胸が痛みますが症状が進行すると安静にしていても胸が痛くなったり、心筋梗塞を引き起こすリスクも高まります。
症状が進行しないためにはカテーテル治療でバルーンにて血管を広げステントを留置し病状の進行を防ぎます。
エフィエントは有効成分が血小板の凝集に働きかけ、血液が固まるのを防いでくれます。
通常、成人に対して、内服開始日に20mgを1日1回内服して、その後、維持用量として1日1回3.75mgを内服するようにします。
内服方法については医師の指示に従い定められた用法・用量を内服するようにして下さい。
副作用
抗血小板剤では、出血傾向になることがあるので注意しながら内服するようにします。
主な副作用は、貧血、皮下出血、鼻出血、血尿、血管穿刺部位血腫、皮下血腫、穿刺部位出血、血腫、処置による出血、歯肉出血、便潜血、結膜出血、痔出血、創傷出血など見られることがあります。
その他、腎機能障害、浮動性めまい、下痢、便秘、悪心・嘔吐、胃食道逆流性疾患、腹痛、腹部不快感、胃炎など消化器症状が現れることがあります。
また、γ-GTP、ALP、ALT(GPT)、AST(GOT)上昇など肝機能の異常や血小板数減少、好酸球数増加、白血球数減少など血液値の異常が見られることがあります。
このような症状が見られたら内服を中止して医師の適切な処置を受けるようにして下さい。
重篤な副作用には頭蓋内出血が見られることがあり、頭痛、悪心・嘔吐、意識障害、片麻痺などの初期症状に注意するようにします。
消化管出血、心嚢内出血等の出血など現れることがあるので状態を良く観察するようにしましょう。
肝機能障害、黄疸、無顆粒球症、再生不良性貧血を含む汎血球減少症など肝機能や血液の異常が現れることがあるので、定期的に血液検査を受けるなど状態を観察するようにして下さい。
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)などの重大な副作用が出ることがあるので、内服開始後2ヵ月間は、2週間に1回程度は血液検査など受けるようにします。
経口抗凝固剤やアスピリンの併用により出血傾向を引き起こす恐れがあるので併用薬がある場合は、医師に伝えるようにして下さい。
まとめ
エフィエントは抗血小板剤に効く薬剤で血栓ができるのを防ぐ役割があります。
狭心症や心筋梗塞などの生活習慣病は日常生活の乱れから発症してしまいます。心臓疾患は症状が進行すると日常生活に支障が出るため、心臓疾患を引き起こさないように日頃の生活習慣を見直すようにしましょう。